11×11から19×19までのかけ算を暗算できる「おみやげ算」。実は、この暗算法には、意外な使い道があります。一体、どのように活用するのでしょうか。『小学生がたった1日で19×19までかんぺきに暗算できる本』の著者で、学習カード『小学生がたった1日で19×19まであそびながら暗算できるカードゲーム』を考案した小杉拓也氏が解説します。

「102×107」「106×109」これらを10秒で計算する方法とは?Photo: Adobe Stock

「19×19までの暗算法」のおさらい

さっそくですが、まずは19×19までのかけ算を暗算できる『おみやげ算』をおさらいしましょう。

(例)14×18=

①14×18の右の「18の一の位の8」をおみやげとして、左の14に渡します。すると、14×18を、(14+8)×(18-8)=22×10(=220)と考えることができます。

②その220に、「14の一の位の4」と「おみやげの8」をかけた32をたした252が答えです。まとめると、14×18=(14+8)×(18-8)+4×8=220+32=252です。

この2ステップで、例えば、11×15、16×12、19×19などの「十の位が1の2ケタの数どうしのかけ算」は、おみやげ算を使ってすべて計算でき、慣れると5秒程度で暗算もできるようになります。

「102×107=」は10秒で暗算可能?

おみやげ算は、「28×22」や「75×75」のように、「十の位が同じ2ケタの数どうしのかけ算」も、次のように計算できます。

28×22=(28+2)×(22-2)+8×2=600+16=616
75×75=(75+5)×(75-5)+5×5=5600+25=5625

さらに102×107、106×109、105×105などの「百の位が1、十の位が0の3ケタの数どうしのかけ算」も、おみやげ算ですべて計算できます。さっそく試してみましょう。

(例)102×107=

①102×107の右の「107の一の位の7」をおみやげとして、左の102に渡します。すると、102×107を、(102+7)×(107-7)=109×100(=10900)と考えることができます。

②その10900に、「102の一の位の2」と「おみやげの7」をかけた14をたした10914が答えです。まとめると、102×107=(102+7)×(107-7)+2×7=10900+14=10914です。

この計算も、慣れると10秒ほどで暗算できるようになります。106×109、105×105も、同様に次のように計算できます。

106×109=(106+9)×(109-9)+6×9=11500+54=11554
105×105=(105+5)×(105-5)+5×5=11000+25=11025

なぜ、おみやげ算で「百の位が1、十の位が0の3ケタの数どうしのかけ算」の計算ができるかは、中学数学の文字式を使って証明できますが、ここでは省略します。興味のある方は、証明にトライしてみてください。

さまざまな計算法がありますが、おみやげ算も、そのひとつとして活用してみてはいかがでしょうか。まずは11×11~19×19の暗算をマスターし、慣れてきたら3ケタの計算にも挑戦してみるのもいいと思います。