税・社会保険料負担が少しずつ
増えるように改正すべき

 「130万円の壁」を越えるなら、一気に年収200万円以上を稼がなければいけないとすると、乗り越えなければならないハードルはものすごく高くなる。年間52週、毎週40時間働くとしても、年収200万円以上を得るには、時給962円以上が必要となる。一部の地域を除けば、特に結婚・出産後に再就職しようとする女性が時給900 円台後半以上の職を得ることは容易なことではないだろう。

 まずはパートで仕事を覚えて、次に就業時間を延ばし、その次は地域限定正社員や契約社員などのより給料や職責の高い仕事に就いて……、とステップアップしていく途中に、「割に合わないゾーン」が待ち受けている現状は、早急に改める必要があるだろう。

 配偶者控除の改正により「103万円の壁」の問題を解消しても、社会保険の「130万円の壁」の問題も解消できなければ、女性が気軽にステップアップできる社会は実現できない。収入の増加に応じて少しずつ税・社会保険料が増加するような制度設計が必要である。

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