世界発・世界着で新たな交流を生み出し、
アジアにおける圧倒的ナンバーワンを目指す

イベント・広告・出版など
多様なサービスを提供

 一方、日本への旅行人気を反映し、オセアニアやアジア各国などからの訪日教育旅行もすでに需要が顕著化し始めている。

「アジアから日本への教育旅行では、現地の旅行会社にはそのノウハウがありませんが、私たちには国内の修学旅行で培った実績があります」と、JTBアジア・パシフィックの坪井泰博取締役社長は語る。

 修学旅行で子どもが日本のことを気に入れば、おのずと親も興味を抱き、一家で訪日するケースも出てくる。現地での修学旅行の拡大は、日本ファンをつくり訪日リピーター増加にもつながる事業となる。

 これらのアウトバウンド事業の実績やアジアでのネットワークが評価され、栃木県日光市から、アジア地区でのＰＲと誘客事業の請負も始まった。

 イベントや広告・出版など、多様なサービスを提供できるのもJTBグループの強みだ。社員定着のための福利厚生サービスのような領域までカバーしている。

 さらに、「当社オリジナルのお土産グッズを手掛ける商事事業など、日本で成功したビジネスを海外でも広く展開し始めています」（坪井取締役社長）というように、JTBグループに抱く一般的なイメージを超えたスケールで、さまざまなビジネスに取り組んでいる。