2022年は「1ドル120円」説も飛び出すドル円相場が、円高に転じる条件Photo:PIXTA

今年は円安相場
来年も円安見通し優勢か

 2021年のドル円相場は、103円台でスタート。1月に102.59円の安値を記録したが、足元では115円台まで上昇しており、2015年以来の円安で終わりそうだ。

 2021年のドル円の値幅は約13円であり、ここ数年の10円前後に比べると、値幅も広がった。とくに、9月以降の円安進行ペースは早く、来年は1ドル120円との見方もあろう。

 円安がさらに進むかについて、筆者は以下4点に注目している。

(1)日本の海外への直接投資など円売りの実需が増えるか。
(2)株などリスク資産が上昇トレンドを維持するか。
(3)米金利が上昇するか。
(4)円の投機ポジションに円売り余地があるか。