高成長&高年収!半導体160社図鑑#19Photo:PIXTA

華やかで将来性があり、給料も高い――。そんな半導体業界に「就職したい」、あるいは「子どもを就職させたい」という人は少なくないだろう。では、半導体“超優良企業”に就職するには、どんな大学に通えばよいのか。特集『高成長&高年収! 半導体160社図鑑』の#19では、「半導体業界への就職者数が多い大学ランキング」と「半導体業界就職“率”ランキング」をお届けする。東大、京大など超難関大学に入らなくても、“コスパよく”半導体業界に進める大学はどこだろうか。(ダイヤモンド編集部 今枝翔太郎)

東大・京大は“コスパ”が悪い?
半導体業界に入りやすい大学とは

 華やかで将来性があり、給料も高い――。半導体業界は、今後の成長ぶり次第では、そんな「花形」イメージが定着していくことも十分あり得る。高校生や大学生、あるいはその年代の子を持つ親世代の中には、「将来、半導体業界に就職したい」「わが子を半導体企業に入れたい」といった願望を抱く人も多いのではないだろうか。

 一口に「半導体業界」と言ってもその裾野は広く、半導体製造装置を作っている精密機器メーカーや、半導体材料で強みを発揮する化学メーカーなど、その業種は多岐にわたる。

 半導体の製造工程で使われるフィルムやシートの大手メーカーである三井化学ICTマテリアの才本芳久社長(親会社である三井化学の理事も兼務)は、「化学メーカーは半導体とは縁遠いイメージを持たれがちだが、顧客である半導体メーカーと密にやりとりを行うための編成を組み、顧客に伴走することで、半導体市場の最前線の動向をキャッチアップするよう心掛けている」と語る。

 この言葉にあるように、一見半導体と関係のないように思える業種でも、半導体業界の最前線の情報が日々入ってくる会社もある。電子工学のような半導体“ど真ん中”の学部・学科に進む必要はなく、半導体業界の門戸は幅広い学生に開かれているのだ。

 では、半導体業界に就職するためには、どんな大学に進めばよいのだろうか。

 今回ダイヤモンド編集部では、大学通信のデータを基に、「半導体業界への就職者数が多い大学ランキング」を作成した。

 さらに、学生数が少なくても、卒業生の多くが半導体業界に就職する大学を調べるため、半導体業界への就職“率”のランキングも作成した。

 就職率ランキングと、ベネッセコーポレーション提供の各大学の偏差値を照らし合わせると、「偏差値が高くなくても半導体業界に入りやすい大学」が浮かび上がってくるのだ。

 次ページでは、「半導体業界への就職者数が多い大学ランキング」と「半導体業界就職“率”ランキング」をお届けする。東京大学、京都大学など超難関大学に入らなくても、比較的“コスパよく”半導体業界に進める大学をお伝えしよう。

 半導体業界への就職率で、2位の電気通信大学を抑えて見事1位になったのは有名理系大学だ。いったいどこだろうか。