生徒との信頼関係と
話し合いによる校則改革
黛校長が大切にしているのは、生徒との信頼関係だ。校長室を常にオープンにし、生徒と昼食を共にするなど、日常的な接点を欠かさない。
「生徒たちはよく校長室に遊びに来ます。学校生活のちょっとした悩みから、学習・進路の相談、学校を良くするための提案まで、さまざまな話をしてくれます。生徒とは、常に同じ目線で向き合っていたいというのが私のスタンスです」
25年度は生徒会長からの要望を受け、「校則の見直し」をテーマにした話し合いが行われた。焦点となったのは「髪形・髪飾り」について。まず髪留めの色の規定を緩和してほしいという提案が出され、全校集会では黛校長と生徒会長が公開ディベートを実施。教職員会議を経て一部見直しが実現した。「生徒会の公約が果たされる過程を見せることは、主権者教育にもつながると捉えています」と黛校長は話す。
高校では、生徒の多様な未来に向けて三つのクラスを設置している。国公立大・難関私立大を目指す「A特進クラス」、日本大学への進学を中心とする「N進学クラス」、理数分野への進学を見据えた「理数Sクラス」だ。例年、日本大学へ進学する生徒は5~6割ほどを占める。
進路指導の基本は、生徒自身が選んだ進路を実現させること。日本大学には理工学部や生物資源科学部、薬学部や歯学部など理数系の学部が充実しているため、その分野へ進む生徒も多い。理数Sクラスでは、例年3~4割が医療系分野への進学を果たしている。
黛校長は最後にこう語る。「校訓は『知性と敬愛』です。誰に対しても尊敬と愛情を持って接し、知識を使ってこれまでにないものを創り出す。本校の6年間で『0 to 1』をたくさん経験し、自分の意志で豊かな人生を選択できる力を付けてほしい」。
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