IPO株の攻略&裏ワザ情報!
2017年11月27日公開(2018年1月24日更新)
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ザイ・オンライン編集部

上場する「SGホールディングス」の株は買いか?
「佐川急便」を傘下に持ち、2017年12月13日に
東証1部に新規上場をする大型IPOの株価をプロが予測!

「佐川急便」を中核会社とする「SGホールディングス(9143)」が12月に上場見通し! 2017年最後の大型IPOは「買い」なのか?

ダイヤモンド・ザイでは、記者が集めたマネー・経済関連の最新トピックを2本紹介している。今回はその中から、年内最後の注目IPO「SGホールディングス」の検証記事を紹介! 一般的にIPOと言えば、当選すると利益を出しやすいイメージが強いが、果たして「SGホールディングス」にもその法則が当てはまるのか、プロの意見を聞いた。

「SGホールディングス」が12月13日に上場予定!

 2017年最後の大型上場になりそうなのが、12月13日に東証1部に上場予定の「SGホールディングス(9143)」。宅配便2位の「佐川急便」を中核会社に持ち、上場すれば時価総額5000億円にも達するだけに注目されるが、同社株は“買い”なのだろうか?

 労働力不足で現場が混乱した「ヤマト運輸(ヤマトホールディングス・9064)」に代表されるように、物流業界を取り巻く環境は厳しい。

 「現在の物流業界は運賃の値上げと人件費の負担増が綱引きしており、業績の改善は一進一退という状態です」(SMBC日興証券の長谷川浩史アナリスト)

 「ヤマト運輸」が最大顧客のアマゾンをはじめとする法人客相手に値上げ交渉に乗り出したことで、市場関係者は一時、収益増の期待に色めき立ったというが、9月28日に発表した中期経営計画の数字が期待を下回るものだったため、翌日から株価は下がった。

 このように、物流業界は、先行き不透明な状態が続いている。

公開規模が大きいため、初値高騰は期待できず⁉

 さらに、フィスコの小林大純アナリストは次のように指摘する。

 「『SGホールディングス』は、今回の株式公開に伴い最大で1244億円を市場から調達する予定です。公開規模が1000億円を超える大型IPOは、需給関係が緩みやすく、初値が大きく公開価格を上回ることは期待しにくいです。過去のケースでいうと、『リクルートホールディングス(6098)』(2014年10月に上場、公開規模2138億円。公開価格3100円に対して初値3170円で騰落率2.3%)に近い形になると思います。『SGホールディングス』も公募に応じれば当たりやすいですが、初値は健闘しても公募価格をやや上回る程度でしょう」

 一方、DZHフィナンシャルリサーチの田中一実さんは、「SGホールディングス」に対して強気の姿勢。「宅配便業界は、ようやく大口客に対して値上げを要求できる環境が整い、ネット通販拡大の恩恵を受ける時期に来ました」と言う。

 佐川急便は「ヤマト運輸」に先駆けて、2013年には採算性の悪かったアマゾンとの契約を解消した点も評価ポイント。物流会社の中では、収益性に対する意識の高い会社と見られている。

「日立物流」と統合すれば、最強の物流会社に⁉

 さらに好材料なのが、2016年に実現した「日立物流(9086)」との資本提携だ。お互いに20~29%ずつ株式を持ち合っており、「『SGホールディングス』が上場した後は、佐川急便と『日立物流』の統合に向けて動き出すだろう」(物流関係者)と目されている。統合が実現すれば、売上高は1兆6000億円規模になり、『ヤマト運輸』を抜いて物流業界2位になる。

 加えて、「佐川は宅配便に代表されるように、ラストワンマイル(最終地点)までの配送に強い。一方の『日立物流』は、企業の物流業務を一括して請け負う3PL会社。実は、この2つの機能を備えた物流会社はあまりなく、統合できれば、幅広いサービスを武器に法人客に対して価格交渉で優位に立てるだろう」(同)と言う。

 フィスコの小林さんは「他の物流会社の株価水準からみて、PER(株価収益率)15倍未満なら割安感があります」と言う。「SGホールディングス」が目論見書に記載する想定売り出し価格は「1株当たり1580円」で、算出されるPERは14.9倍。すでに適正水準にあり、ここからの株価急騰は期待しにくい。

SGホールディングス※SGホールディングスの時価総額、PER、PBRは想定売り出し価格1580円で上場した場合の数値。売上高は前期実績。
拡大画像表示

 ただ、赤字に転落した「ヤマト運輸」と異なり業績は堅調で、統合による成長シナリオもあることから、中長期的に見れば、「SGホールディングス」の株を持っていてもよさそうだ。

(※関連記事はこちら!)
⇒「SGホールディングス(佐川急便)」のIPO情報!上場スケジュールから幹事証券、注目度、銘柄分析、他の貨物自動車運送企業との比較や予想まで解説!

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2017 2016 2015
27社
38社
18社
30社
28社
44社
10%以上:1人1票の平等抽選 532万
【ポイント】
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◆大和証券
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2017 2016 2015
18社
41社
15社
34社
14社
39社
15%:1人1票の平等抽選
5%:「チャンス当選」
299万
【ポイント】
ここ数年、主幹事数が増加。2017年は18社ものIPO銘柄で主幹事を務め、取扱銘柄数も41社と多い。ちなみに2017年、初値騰落率2位の「ウォンテッドリー(初値騰落率:+401%)」や5位の「ユーザーローカル(初値騰落率:325%)」の主幹事も務めた。ネット投資家を対象とした取引量・資金量が関係しない平等抽選が、原則15%と高めに設定されているのもメリット。申し込みは1銘柄につき1単元のみなので、当選確率が資金量に左右されない。平等抽選の後、落選者を対象に、5%を「プレミアムステージ」や過去の取引実績に応じて当選確率が変わる「チャンス抽選」で販売。

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◆SMBC日興証券
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2017 2016 2015
13社
71社
13社
64社
24社
72社
10%:1人1票の平等抽選 285万
【ポイント】
大手証券の中でもIPOに力を入れており、2017年は全90社中、実に71社のIPO銘柄を取り扱った。主幹事数は、2016年と2017年は13社に甘んじたものの、2015年は24社もの主幹事実績を持つ。日本3大証券会社のひとつだけあり、「日本郵政グループ3社」や「JR九州」などの超大型IPOでも、主幹事証券の1社として名を連ねた。1人1単元しか申し込めないので、資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。
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◆SBI証券
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2017 2016 2015
8社
83社
13社
75社
8社
78社
70%:1単元1票の平等抽選
30%:「IPOチャレンジ
ポイント」順に配分
426万
【ポイント】
ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。特に取扱銘柄数がダントツで、2017年は全90社中83社、実に92%以上のIPO銘柄を扱った。SBI証券の口座さえ持っていれば、大半のIPO銘柄に申し込めるのだ。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなる当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」が、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのもメリットだ。
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◆東海東京証券
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2017 2016 2015
3社
11社
5社
15社
5社
27社
10%:1単元1票の平等抽選 35万
【ポイント】
準大手証券会社の東海東京証券は、大手証券会社には届かないものの多くのIPO銘柄を扱っており、主幹事も毎年数社で務めている。東海東京証券への割当が2000単元未満の場合は、取引実績に応じて当選確率がアップする「IPO個人優遇ステージ」を適用した抽選となるが、その場合でも、取引実績が最低ランクの投資家に10%が配分され、その中で平等抽選が行われる。
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東海東京証券の公式サイトはこちら
◆カブドットコム証券【三菱UFJモルガン・スタンレー証券のグループ会社】
グループ会社の主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2017 2016 2015
4社※1
27社
2社※1
19社
7社※1
18社
一定割合:1人1票の平等抽選 109万
【ポイント】
日本3大証券会社のひとつである「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」は毎年数件のIPO銘柄で主幹事を受け持っているが、売買手数料が高めなのがネック。しかし、同じグループ会社のネット証券「カブドットコム証券」なら、「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」が引き受けるIPO銘柄に申し込み可能(一部銘柄を除く)なうえ、売買手数料が安めなので使い勝手が良い。ちなみに複数単元を申し込んでも当選確率は変わらないので、資金量が少ない人でも不利にならない。IPO投資に特化したスマホ用アプリ「IPOLab」も便利。

※1「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」のIPO主幹事数。
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◆岡三オンライン証券【岡三証券のグループ会社】
グループ会社の主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) ネット配分・抽選方法 口座数
2017 2016 2015
4社※2
23社
0社※2
6社
6社※2
10社
10%以上:1人1票の平等抽選
90%以下:取引実績による優遇抽選
17万
【ポイント】
「岡三証券」と同じグループに属するネット証券。2017年秋から「岡三証券」が引受シ団に入ったIPO銘柄はすべて「岡三オンライン証券」で取り扱うことに。「岡三証券」がIPOの取扱拡大に乗り出したこともあり、取扱銘柄数が急増。2018年は、3月末までの時点ですでに17社も取り扱っている。また、割当の100%をネット投資家に配分するのも魅力。取引実績が多いほど優遇されるステージ制が導入されているが、全体の10%以上は取引実績によらず全員を対象とした抽選で割り振られる。買付資金は当選後に入金すればOKなので、資金余力を気にせず申し込めるのも大きなメリットだ。

※1「岡三証券」のIPO主幹事数。
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※ 主幹事数、取扱銘柄数はREITを除く。口座数は2018年3月末時点。
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