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英国が生んだ音楽検索のグーグル!
スマートフォンに広がる「シャザム」旋風

瀧口範子 [ジャーナリスト]
【第66回】 2009年10月28日
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 「人々が抱えている問題を解決する技術。大きなビジネス・チャンスは、これを開発するところにある」。

 シリコンバレーの起業家志望者たちがうるさく聞かされるのが、この教えである。しばらく忘れていた台詞だが、そう言えばこんな問題がまだ残っていたと思わせるのが、シャザムという音楽サービスの会社である。

 シャザムが解決するのは、実に古くて新しい問題だ。ラジオから聞こえてくる音楽やテレビのコマーシャルのバックで鳴っている音楽。そんな音楽が気に入って、「これは何の曲だろう?」と知りたくなることは誰にでもあるだろう。

 シャザムのアプリケーションを携帯電話にダウンロードしておくと、そんな問題が簡単に解決する。音楽がプレイされている間に、携帯をスピーカーにかざすだけでいい。携帯のマイクロフォンから取り込まれたメロディーがシャザムに送られ、分析されて、数秒後には曲名、アーティスト名、アルバム名などが表示される。

 日本でも携帯キャリアが同種のサービスを提供しているが、シャザムのアプリケーションは、クラブでかかっている音楽やレストランで流れている音楽など、多少の編曲が施されたものや騒音のある場所でも機能する。曲の的中率はかなり高く、アップルのアイフォン・アプリケーションで人気を呼び、現在は世界で5000万人以上のユーザーがいる。アイフォン・アップの音楽アプリケーションでは、必ずと言っていいほど上位にランクされている。

 シャザムには、先頃シリコンバレーの超有名なベンチャーキャピタル会社、KPCB(クライナー・パーキンズ・コーフィールド&バイヤーズ)がラウンドDで投資に参加したことが明らかになり、同社は久々に登場した超有望インターネット企業として脚光を浴びている。

 シャザムが創設されたのは2000年。実は本拠地はイギリスであり、KPCBがイギリスの企業に投資を行うのも初めてのことだ。それだけ成長株としての将来が期待されているということになる。

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瀧口範子 [ジャーナリスト]

シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。


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