
わが家に「売るほどある」モノを見ると、家計がどこでつまずくかわかってくる。玄関、キッチン、とっておきのものを保管する場所――くまなく見て「お金がたまらない家」にありがちな7つのものがあふれていないか、チェックしよう。(消費経済ジャーナリスト 松崎のり子)
「売るほどある」発言は
政治家だけの話ではない
「コメを買ったことがない」「まさに売るほどあります」。前農水大臣の失言は記憶に新しいところだ。このご時世にコメに困らないのはうらやましい限りだが、それが失脚の引き金になるとは皮肉だ。
昔聞いた話だが、ある名士の奥様が「お中元お歳暮の時期はとんでもない数が届いて、整理しているうちにノイローゼになりそうで辛い」と言い、周囲が唖然としたとかしないとか。
人の悩みはそれぞれで、何事も「売るほどある」のは災いの元なのかもしれない。政治家だけではない。私たちの家にもそういうモノはきっとある。わが家に「売るほどある」モノを見ると、家計がどこで躓くか、わかってくる。次のような7つのものがあふれていないか、家の中を見渡してほしい。
1 試供品やノベルティグッズ
買い物のついでに渡された試供品や、イベントに参加した際にもらったノベルティグッズが「売るほど」溜まっている家は、無料というキーワードに弱そうだ。文字通り試供品として使ってしまえばいいのだが、なんだかもったいなくて、しまい込んだままどんどん増えていく。
必要か必要でないかという判断より、タダでもらえること自体が魅力なのだ。無料好きの人は、新規開店のオープニングセールでドーナツ1つもらえると聞くと絶対足を運ぶ。結果、1つではすまずに全部で5つ買ってきたりするのだが……。