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嫌われる勇気──自己啓発の源流「アドラー」の教え
【第34回】 2015年9月23日
著者・コラム紹介バックナンバー
ダイヤモンド社書籍編集局

ベストセラー『嫌われる勇気』が
サスペンスフルな舞台劇に!(2)
出演する俳優陣に聞く

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アドラー心理学ブームを巻き起こした82万部のベストセラー『嫌われる勇気』が、ついに舞台化されることになりました。アドラー心理学の知見はそのままに、原作のストーリーを大胆に脚色した結果、なんとサスペンスフルな人間ドラマが誕生しました!
9月26日~10月4日の上演(於:赤坂RED/THEATER)に向けて舞台稽古真っ最中の現場をお訪ねし、演出・脚本の和田憲明氏と出演俳優陣にお話を伺ってきました。その後編は、出演者である利重剛さん、愛加あゆさん、黒澤はるかさんのお話をご紹介します。

肩の力を抜いた「哲人=教授」
を演じたい

 今回の舞台で原作の「哲人」を演じるのは、渋い実力派俳優の利重剛さん。映画監督としても『BeRLiN』『クロエ』『さよならドビュッシー』といった話題作を手がけていらっしゃいます。10年ぶりという舞台にかける思いを伺いました。

──今回は10年ぶりの舞台ということですが、お話があったときにはどう思われましたか?

利重剛さん

利重剛(以下、利重) 正直びっくりしましたね。どうして僕に興味を持たれたのかなと。とはいえ、お話自体にはとても興味を持ちました。原作はその時点では読んでいなかったんですが、アドラー心理学や『嫌われる勇気』というタイトルについては、「あれ、聞いたことあるな」って。もともと心理学はフロイトもユングも好きだったんですが、この2年くらいでアドラーという言葉をやたらと聞くようになったのでネットで調べたりして、あぁそもそもこの本がきっかけで日本でみんながアドラーって言ってるんだとわかったんです。それで実際に本を読んでみてとても納得しました。ただ納得はしたんだけど、一体どうやってこれを舞台にするんだと(笑)。

──実際にシナリオが出来上がり、お稽古に入ってみていかがですか?

利重 楽しいですね。たぶん僕が一番楽しんでいると思いますよ。覚悟はしていたんですが本当に難しくて。ただ、その難しさが面白いんです。長いセリフも多く専門的な話もあるんですが、それをただ丸暗記してしゃべるんじゃダメなので、まず自分がしっかり理解しなければならない。また、理解しても言い方の強さみたいなところで、ここまで強く言ってしまうと介入になってしまうんじゃないだろうかとかね。だから単純にお芝居としてだけじゃなく、色々なことを本当にアドラー的にやらなきゃいけないというのがすごく繊細で面白いんです。日々共演者の反応を見ながら言い方の強さを変えたりするのが普通のお芝居とは違って楽しいなぁと感じながらやっています。

 あとは、役柄が精神科医ではなく哲学教授ですから、ある程度まではノリで言っちゃっても良いだろう、本当のカウンセリングではないからと思う反面、それにしても生身の人間を相手にしているわけだから、と。そういう緊張感のなかで芝居をしているのが実にエキサイティングですね。

──今回の役作りではどんなことを特に意識していらっしゃいますか?

利重 演出の和田さんからは、自分自身つまり利重さんの延長上でやってくれと言われています。だから、あまり作り過ぎずに演じようとはしてるんです。とはいえ僕が演じる教授は、楽しげに生きることを選んだ人だと思いますので、肩の力を抜いてと言うか、それが体にちゃんと馴染んだように演じられるといいなと考えています。やっぱり無理して楽しげにしているように見えては嫌ですから。

──お稽古を拝見していてもその点は強く感じました。それでは、舞台を観にこられる方たちに一言メッセージをお願いします。

利重 とにかくあらゆる人に観て欲しいですね。普段芝居を観る人も観ない人も、あらゆる人に観てほしい。きっと人生について何かを考え直すきっかけになると思います。あとは本番に向けて一生懸命頑張るだけです。一生懸命が見えないように一生懸命頑張ります(笑)。

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フロイト、ユングと並ぶ心理学界の三大巨頭とされながら、日本では無名に近いアルフレッド・アドラー。彼はトラウマの存在を否定したうえで、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と断言し、対人関係を改善する具体策を示してくれます。まさに村社会的空気のなかで対人関係に悩む日本人にこそ必要な思想と言えるでしょう。本連載では、アドラーの教えのポイントを逐次解説することでわかりやすく伝えます。

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