料理が面倒、忙しくて料理をする暇がない、そもそも料理が苦手……でも、野菜はちゃんと食べたい! そんな人におすすめなのが、書籍『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』。旬の時期や、新鮮なものの見分け方、栄養、長持ちする保存方法、おいしく食べるためのコツなど、なるべく料理せず、ラクにおいしく野菜を食べる方法を多数紹介しています。今回は、そのなかから初夏に旬を迎える果物について紹介していきます。(監修/管理栄養士 吉沼弓美子)
旬の野菜は、栄養もたっぷり

健康のためにも、野菜や果物を毎日の食卓に取り入れたいという方は、とくに栄養価の高い「旬のもの」に注目してください。
今回紹介するのは、とうもろこし!
6~9月の暑い時期に一斉に収穫時期を迎え、甘みも増して一番おいしくなります。生産量は北海道が飛び抜けて多く、10月くらいまで収穫できます。
野菜として食べられているのはスイートコーンと呼ばれる甘みの強い品種で、糖質が多く、野菜の中では高カロリー。たんぱく質、ビタミンB1、B2、カリウムが比較的豊富です。粒の皮の部分には食物繊維が多く、排泄を促して腸内環境を改善する働きが期待できます。
そんな、栄養たっぷりのとうもろこし、おいしいものを選ぶコツを生産者さんに聞いたところ、皮つきの場合は皮の緑色が鮮やかで濃く、ひげは黒褐色でふさふさしているものを選ぶとよいそうです。
皮がない場合は、実の粒をチェックし、ぎっしり詰まって揃っているものが美味とのこと。
おすすめの食べ方は、芯ごと入れてつくる炊き込みご飯!
とうもろこしは芯からいいだしが出るので、削いだ実と芯を一緒に入れて炊くと味も香りもよく仕上がります。
とうもろこしの芯はいいだしになるので、炊き込みご飯やスープなど、料理に使うときは芯ごと使いましょう。
隠し味に塩少々を加えると深みが出ますよ!
保存するときは、鮮度や糖度が落ちやすいので、皮つきのものを買ってその日に食べるのがベストです。その日に食べない場合でもすぐにゆで、冷めたらラップで包んで密閉し、冷蔵または冷凍保存するのがおすすめです。
旬の野菜や果物は栄養たっぷりで、驚くほど体にいいもの! とはいえ、健康のために野菜や果物を食べたいと思っても、手間や時間をかけて料理をつくるのが面倒、すぐダメにしてしまうなどで、結局野菜をあまり食べられない……ということはありませんか? 『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』は、なるべく料理せず、そのままさっと食べる方法だけをまとめて1冊にしたものです。それぞれの野菜の旬の時期や、どんな栄養素が含まれているかが見るだけでわかり、ハズレの野菜を引かないための選び方や、長持ちする保存方法、手軽でおいしい食べ方を簡単に知ることができます。しかもそれらは、野菜を大切に育てている生産者さん250軒以上に聞いたものです。ちょっとした知識があるだけで、体にいいものを驚くほど手軽に、おいしく食べることができますよ!