「はてなブログ」や「はてなブックマーク」などのサービスで知られるIT系ベンチャー企業の「はてな」が、2016年2月24日にIPO(新規上場)することが決まった。
「はてな」は、数年前から「そろそろIPOするんじゃないか」という噂こそ流れながらも、なかなか上場しなかった銘柄だけに、今回の発表はIPO投資家の間では大きな話題となっている。しかし、日経平均株価が年初から暴落を続け、現在も先行き不透明な状況。投資家心理も冷え込みを見せている。そんな状況の中、「はてな」のIPOは成功するのだろうか。
今回は、投資情報サービス会社のフィスコで、長年IPOを担当してきたアナリスト・小林大純さんを直撃取材! 「はてな」のIPO銘柄としての評価から初値予測、さらに現在のIPO市況の見通しまで解説してもらった。
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「はてな」のIPO(新規上場)情報の総まとめ!スケジュールから幹事証券、注目度、銘柄分析、他のインターネット関連企業との比較や予想を解説!
「はてな」のブックビルディング期間は、
2月8日〜15日まで
細かい解説の前に、まずは「はてな」IPOに関する基本的な情報を掲載しておこう。
■はてなの概要 | ||||||
会社名 | 株式会社はてな | |||||
市場・コード/業種 | 東証マザーズ・3930/情報・通信業 | |||||
事業の内容 | UGCサービス事業 (ソーシャルブックマーク「はてなブックマーク」、 ブログ「はてなブログ」などの開発運営及び、 法人向けコンテンツマーケティングサービス、 テクノロジーソリューションサービス) |
■はてなのIPO(新規上場)の基本情報 | ||||||
スケジュール | ||||||
仮条件提示 | 2月5日 | |||||
ブックビルディング(抽選申込)期間 | 2月8日~2月15日 | |||||
公開価格決定 | 2月16日 | |||||
購入申込期間 | 2月17日~2月22日 | |||||
払込日 | 2月23日 | |||||
上場日 | 2月24日 | |||||
株数・公開規模などに関する情報 | ||||||
発行済株式数(上場時) | 265万2000株(予定) | |||||
公開株式数 | 公募(新株式発行) | 18万6000株 | ||||
公募(自己株式の処分) | 18万4000株 | |||||
引受人の買取引受による売出 | 38万5000株 | |||||
OAによる売出 | 11万3200株 | |||||
合計 | 86万8200株 | |||||
想定発行価格(※) | 700円 | |||||
1単元の株式数 | 100株 | |||||
想定公募・売出額(OA含む)(※) | 6億774万円 | |||||
※有価証券届出書提出時における想定発行価格で計算 | ||||||
証券会社に関する情報 | ||||||
幹事証券 (※青文字はクリックで詳細ページへ) |
SMBC日興証券(主幹事)、SBI証券、 マネックス証券、みずほ証券、 いちよし証券、岡三証券、エース証券 |
「はてな」のブックビルディング期間は、2016年2月8日~2月15日。「はてな」のIPO株を購入したい人は、この期間のうちに幹事証券会社など「はてな」のIPOを扱っている証券会社からブックビルディング参加の申し込みをする必要がある。もし、取り扱いのある証券会社の口座を持っていない場合は、ブックビルディング最終日の前日、2月14日までには口座開設を完了しておこう。
「はてな」の知名度や需給面が
初値を押し上げるポジティブ要因に
では、いよいよ「はてな」IPOについての分析だ。
「『はてな』のIPOは、いろんな見方があると思いますが、一定の知名度がある会社なので2016年最初のIPOとしては良いのではないかと思います」
と言うのは、フィスコの小林さん。
「“いろんな見方がある”と言うのは、ポジティブな面とネガティブな面がある銘柄という意味です。昨年上場したAppBank(6177)もそうでしたが知名度の高いIPO銘柄にはよくあることで、『はてな』もそういう案件のひとつだと考えます」
まず、「はてな」IPOに期待できるプラス要因を解説してもらおう。
「ポジティブな面は、なんといっても比較的知名度が高く、話題性があること。また、目論見書を読むと、『アドテク』や『ビッグデータ』など、IPOマーケットで人気が上がりやすい切り口があるのもプラス要因です。IPOの初値では、そのときの需給が大きいウエイトを占めてくるので、人気や話題性の高さが需要につながり、初値を押し上げる要因となります」
さらに、業績面にもポジティブな面な要素が。
「『はてな』を評価するにあたりユーザー数が重要な指標となりますが、登録ユーザー数と月間ユニークユーザー数は順調に伸びています。トップライン(売上)も、ここ数年は好調です。想定発行価格700円でPER16.2倍ですが、これもそんなに割高ではないので、この点でも問題はありません」

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■「はてな」の業績推移(単位:千円/%) | ||||||
決算期 | 売上高(伸び率) | 経常利益(伸び率) | 純利益(伸び率) | |||
2011年7月 |
453,978 (—) |
45,317 (—) |
26,629 (—) |
|||
2012年7月 | 829,984 (82.8%) |
115,454 (154.8%) |
65,933 (147.6%) |
|||
2013年7月 | 900,101 (8.4%) |
93,148 (−19.3%) |
55,105 (−16.4%) |
|||
2014年7月 | 844,063 (−6.2) |
91,842 (−1.4%) |
63,735 (15.7%) |
|||
2015年7月 | 1,094,577 (29.7%) |
164,914 (79.6%) |
55,164 (−13.4%) |
|||
2015年10月 1Q | 415,590 (—) |
124,388 (—) |
80,020 (—) |
さらに吸収金額(公募売出額)が低いため、需給面もかなり良い状況と言える。
「公開株式数は合計86万8200株とそこそこの数字ですが、想定発行価格が700円と安いので、想定公募売出額は約6億円とIPOとしては非常に小さい。この程度の公開規模であれば、需給面でタイトになって上昇しやすいと思います」
昨年2015年の公開規模ランキングと比較すると、「はてな」の6億774万円という想定公募売出額は全92銘柄中75位に相当する数字。相対的に、かなりの小型案件と言えるだろう。
なお、昨年の初値当落率トップ10銘柄のうち、9銘柄が公開規模10億円未満だった。このデータからも、IPOでは公開規模の小ささが初値を押し上げる要因になっていることがわかるだろう。
(関連記事⇒2016年にIPO(新規上場)が期待できる銘柄を予測!初値騰落率や上場後騰落率、勝率などを集計した「2015年 IPO投資ランキング」も発表!)
さらに、株主構成にベンチャーキャピタルがいないのもプラス要因だと小林さんは言う。
「大株主にベンチャーキャピタルがいると、上場後、市場にその持ち株が放出されて株価が下落することが懸念されますが、『はてな』にはそのリスクがありません。現在、創業者の近藤淳也会長が『はてな』の株の66%を保有していますし、目先で市場放出される株も公募売り出し以外では多くないので、需給面では非常に良い案件と言えます」
「はてな」の将来的な成長期待度がネガティブ要因に
一方、株価を押し下げるネガティブ要因も存在する。
「『はてな』は一定の知名度があり、そのサービスには根強いファンも付いていますが、『フィンテック』のように“大きな成長期待が持てるトレンドに乗った事業”を手掛ける企業とは言いづらいかもしれません」
IPO銘柄、特にベンチャー系企業は、上場後、右肩上がりで何倍にも成長してくことが期待される。しかし、「はてな」の場合、一定の人気がありユーザー数も増えているのの、現在はある程度の安定を見せているため、「今から爆発的に成長が期待できるか?」と聞かれると難しいところだ。
「経常利益や純利益を見てもまっすぐ右肩上がりというわけではありません。今期予想を見ても、営業利益で一桁増です。第1四半期が高進捗なので上振れするかもしれませんが、それでも一桁増水準だと『利益の伸びが大きい』という見方はしにくい。その辺りを投資家がどう判断するかが課題と言えます」
日経平均株価が下落しても、値動きが安定すれば
IPOの初値を押し上げる追い風に!
「はてな」に関する解説の次はマーケット環境の分析だが、やはり今のように日経平均株価が連日何百円も上下するような状況は、新規公開株にとってマイナスだと小林さんは言う。
「IPOのマーケット環境として一番厳しいのは、値動きが激しい相場のとき。値動きの大きなIPO銘柄は、相場が不安定なときはどうしても敬遠されやすいのです」
昨年夏のチャイナショックのときがいい例だ。2015年8月18日の急落から9月29にボトムをつけるまでの間に新規公開した銘柄と初値騰落率をまとめると、次の表になる。
■2015年8月のチャイナショックの時期にIPOした銘柄と初値騰落率 | ||||||
上場日 | 銘柄名(コード) | 初値騰落率 | ||||
8/26 | 土木管理総合試験所(6171) | −2.4% | ||||
8/28 | ラクト・ジャパン(3139) | 0.0% | ||||
8/28 | メタップス(6172) | −7.9% | ||||
8/31 | アクアライン(6173) | 21.7% | ||||
9/2 | ベステラ(1433) | 25.0% | ||||
9/2 | STUDIOUS(3415) | 19.9% | ||||
9/8 | JESCOホールディングス(1434) | 5.4% | ||||
9/14 | ピクスタ(3416) | 34.8% | ||||
9/15 | アイビーシー(3920) | 251.0% | ||||
9/17 | ブランジスタ(6176) | 43.8% | ||||
平均騰落率 | 39.1% | |||||
※2015年8月18日〜9月29日の期間で集計 |
2015年に新規公開した92銘柄の初値騰落率の平均は+87.5%だったのに対し、チャイナショックの時期に上場した銘柄の初値騰落率の平均は+39.1%しかない。全体の平均+87.5%を超えたのは、テーマ株で人気化したアイビーシーくらいで、その他の銘柄は+50%にも満たなかった。
2015年に新規公開した92銘柄のうち、約半数の44銘柄が初値騰落率50%を超えていることを考えると、チャイナショックがいかにIPO初値の重しになっていたのかわかるだろう。
「高い安いではなく、相場が不安定なのがネガティブ要因なのです。日経平均株価が低位でも安定していれば、短期投資家さんを中心に値動きの出るIPO銘柄へ物色が向かうので、IPOの環境は良くなります」
つまり、今の相場環境のままだとマイナス要因だが、2月24日の上場日までに日経平均株価が回復するか、戻さないまでも値動きが落ち着きを見せるようになれば、初値高騰を後押しするプラス要因になるということだ。
「はてな」の初値は、公募価格の2倍を期待
「はてな」の初値予想に関してこれまでの話をまとめると、次のようになる。
【プラス要因】
・知名度が高く、話題性がある
・「アドテク」や「ビッグデータ」といった人気の切り口がある
・登録ユーザー数、月間ユニークユーザー数、売上が伸びている
・PERが16.2倍で、それほど高くない
・公開規模が小さく、需給がタイトになりやすい
・株主構成にベンチャーキャピタルがいない
・日経平均株価がV字回復すればもちろん初値を底上げするが、低位のまま安定しても短期投資家がIPOに流れてくることが期待できる
【マイナス要因】
・ITベンチャー企業としては比較的安定感があり、今後の急速な拡大・成長がイメージしにくい
・日経平均株価が不安定なままだと、リスク投資であるIPO株は敬遠される
これらの要素を総合的に考慮した結果、小林さんは「はてな」の初値を次のように予想する。
「市況次第のところはあるし、仮条件や公募価格がいくらに設定されるかにもよるのですが、知名度や公募売出の小ささなどを考えると、初値が公募価格の2倍以上になることは十分に期待できます」
つまり、仮に公募価格が700円だとすると、単元株数は100株なので、最低購入資金は7万円。初値騰落率が2倍以上というのは、これが初値で14万円以上になる計算だ。
上場後のセカンダリー投資は、
短期売買なら期待できる
では、上場後に購入して値上がりを期待する「セカンダリー投資」はどうだろうか。
「『はてな』は一定数のユーザーを持っているので、今後それをどう収益化していくのかがキーになります。その辺の戦略がある程度見えてくると株価も上昇して行くでしょう。ただ、目論見書を見る限り、直近数期の利益動向からは成長企業としての評価は難しいですね。また、初値が大きく上昇してしまうと、その後の株価調整局面が長引く可能性もあります」
ただ市況次第では、短期的な売買にうま味があると小林さんは見る。
「昨年IPOしたAppBank(6177)のときがいい例ですが、他に値動きの出ている銘柄がない状況だと直近IPOに買いが集中して、一時的な上値追いの上昇が起こる可能性があります。特に『はてな』みたいな知名度のある銘柄は物色を集めやすいので、短期で狙っていくのはアリですね」
「はてな」IPOに申し込める証券会社はここだ!
そんな「はてな」のIPOに申し込める証券会社は、下の表の通り。一番の狙い目証券会社は、やはり主幹事であるSMBC日興證券だ。
■幹事証券会社 | ||||||
証券会社名(※青文字はクリックで詳細ページへ) | 口座開設 | |||||
SMBC日興証券(主幹事証券)[最短5日で口座開設可能] | ||||||
SBI証券[最短2日で口座開設可能] | ||||||
マネックス証券 | ||||||
みずほ証券 | ||||||
いちよし証券 | ||||||
岡三証券 | ||||||
エース証券 |
SMBC日興證券は、野村證券、大和証券と並んで「3大証券会社」と呼ばれ、IPOで主幹事を務めることも多く、2015年のIPO主幹事証券会社の実績ランキングでも2位となっている。IPO投資に力を入れるなら、口座を持っていて損のない証券会社だろう。
(関連記事⇒2016年にIPO(新規上場)が期待できる銘柄を予測!初値騰落率や上場後騰落率、勝率などを集計した「2015年 IPO投資ランキング」も発表!)
また、IPOの当選を本気で狙うなら、できるだけ多くの証券会社から申し込んでおきたいところ。他の証券会社の口座開設も検討してみるといいだろう。ただし、ブックビルディング期間まで間がないので、もし新たに口座開設をするなら早めに申し込み手続きをしておこう。
【関連記事】
「はてな」のIPO(新規上場)情報の総まとめ!スケジュールから幹事証券、注目度、銘柄分析、他のインターネット関連企業との比較や予想を解説!
■「IPO株が当たらない!」という人は、まずこちらの記事へ!
⇒IPOに当選して儲けたいなら「主幹事証券」を狙え! 通常の引受証券の50~100倍も割当がある主幹事と主幹事のグループ会社の攻略がIPOで勝つ秘訣!
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【2025年2月1日時点】
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◆SMBC日興証券 | ||||
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) | ネット配分・抽選方法 | 口座数 | ||
2024 | 2023 | 2022 | ||
23社 52社 |
19社 52社 |
24社 47社 |
10%:1人1票の平等抽選 最大5%:「ステージ別抽選」※1 |
397万 |
【ポイント】 大手証券の中でもIPOに力を入れており、例年、主幹事数・取り扱い銘柄数ともに全証券会社中でトップクラス! また、国内五大証券会社のひとつだけあり「キオクシアホールディングス」や「日本郵政グループ3社」「ソフトバンク」などの超大型IPOでは、主幹事証券の1社として名を連ねることも多い。10%分の同率抽選では、1人1単元しか申し込めないので資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。さらに、預かり資産などによって当選確率が変わる「ステージ別抽選」も提供。平等抽選に外れた人を対象にした追加抽選で、最高ランクの「プラチナ」だと1人25票が割り当てられて当選確率が大幅にアップする。 ※1 預かり資産残高などによって決まる「ステージ」ごとに、別途抽選票数が割り当てられる。 |
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◆SBI証券 | ||||
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) | ネット配分・抽選方法 | 口座数 | ||
2024 | 2023 | 2022 | ||
11社 76社 |
21社 91社 |
13社 89社 |
60%:1単元1票の平等抽選 30%:「IPOチャレンジポイント」順に配分 10%:知識・経験・資力と取引状況を踏まえて配分 |
1367万 ※ |
【ポイント】 ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。特に取扱銘柄数がダントツで、2024年は多少数が減ったものの全86社中76社と約88%のIPO銘柄を取り扱った。つまり、SBI証券の口座さえ持っていれば、ほとんどのIPO銘柄に申し込めると考えていいだろう。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなる。当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」が、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのもメリットだ。また、スマートフォン専用サイトでIPOの申し込みや情報確認ができるのも便利。 ※SBIネオトレード証券、FOLIOの口座数を含んだSBIグループ全体の口座数。 |
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※ 主幹事数、取扱銘柄数はREITを除く。口座数は2024年12月末時点。 |
【2025年2月1日時点】
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◆楽天証券 ⇒詳細情報ページへ | ||||
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) | ネット配分・抽選方法 | 口座数 | ||
2024 | 2023 | 2022 | ||
0社 54社 |
0社 61社 |
0社 65社 |
100%:1単元1票の平等抽選 | 1200万 ※ |
【ポイント】 ここ数年、IPO取扱数は年々増加しており、2024年には54社と全証券会社のなかで第3位にランクインを果たした。楽天証券に配分されたIPO株は、基本的に100%が抽選に回されるのも個人投資家にはメリット。ただし、抽選方法は「1単元1票」なので、資金を用意して多くの単元数を申し込んだ人ほど有利になる。株の売買手数料が1日100万円までの取引なら手数料0円になったのものメリット大。IPO当選後に売る際の手数料もお得だ。2022年10月にみずほ証券と業務提携したことで、みずほ証券が引き受けるIPOの一部ついて楽天証券が販売委託するとしており、今後ますます取扱銘柄数が増えることが期待できる。 ※口座数は2025年1月末時点 |
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◆松井証券 ⇒詳細情報ページへ | ||||
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) | ネット配分・抽選方法 | 口座数 | ||
2024 | 2023 | 2022 | ||
0社 55社 |
0社 70社 |
0社 55社 |
70%以上:1人1票の平等抽選 | 162万 |
【ポイント】 年々IPOの取扱数を増やしており、2024年には55社と全証券会社中で2番目に多くのIPOを取り扱った。事前入金なしにブックビルディング申し込み&抽選が受けられるので、手持ち資金の心配をすることなく手軽にIPOに申し込むことができるのは大きなメリット! ただし、抽選結果が「当選」となっても購入申込をしなかった場合などは、その後6カ月間、IPO・POの抽選対象外となるので注意しよう。 配分予定量の70%以上で「1人1票」の平等抽選が行われるので、限られた資金しかない個人投資家でも当選が期待できる。 |
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【関連記事】 ◆IPOの当選確率を上げるための「証券会社の選び方」と「申し込む優先順位」を解説! IPOの当選確率を上げるには「資金繰り」と「抽選配分」をチェックしよう! ◆「株初心者」におすすめの証券会社を株主優待名人・桐谷広人さんに聞いてみた! 桐谷さんがおすすめする証券会社は「松井証券」と「SBI証券」! |
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◆マネックス証券 ⇒詳細情報ページへ | ||||
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) | ネット配分・抽選方法 | 口座数 | ||
2024 | 2023 | 2022 | ||
1社 50社 |
0社 53社 |
0社 61社 |
100%:1人1票の平等抽選 | 268万 |
【ポイント】 毎年多くのIPO銘柄を取り扱っており、2024年の取扱銘柄数は50社と全証券会社中で第5位にランクインした。マネックス証券に割り当てられたIPO株は、100%すべてが1人1票の平等抽選で配分される。取引実績や資金量に当選確率が左右されないのは、個人投資家にとっては大きな魅力だ。 |
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【関連記事】 ◆マネックス証券のNISA口座は手数料が一番お得! 国内株は無料、外国株も買付は実質無料。外国株やIPOの銘柄数も多いので、投資初心者にはおすすめ! |
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【IPOだけでなく「米国株」の銘柄数もトップクラス!】 |
◆岡三オンライン ⇒詳細情報ページへ | ||||
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) | ネット配分・抽選方法 | 口座数 | ||
2024 | 2023 | 2022 | ||
0社 49社 |
0社 49社 |
0社 38社 |
10%以上:1人1票の平等抽選 90%以下:取引実績による優遇抽選 |
46万 |
【ポイント】 以前は独立したネット証券だったが、2022年1月からグループ会社の岡三証券と合併。基本的に岡三証券が主幹事・幹事証券に入ったIPO銘柄はすべて岡三オンラインでも取り扱う使うようだ。IPOには力を入れており、ここ数年は取扱銘柄数が急増している。また、割当の100%をネット投資家に配分するのも魅力。取引実績が多いほど優遇されるステージ制が導入されているが、全体の10%以上は取引実績によらず全員を対象とした抽選で割り振られる。買付資金は当選後に入金すればOKなので、資金余力を気にせず申し込めるのも大きなメリットだ。 |
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【関連記事】 ◆「岡三オンライン証券」の「IPO(新規公開株)」取扱数が急増中で、IPO投資に必須のネット証券へ!岡三証券との連携強化で、全IPOの7割が申込可能に!? ◆「岡三オンライン証券」は1日最大40万円の取引まで「売買手数料が無料」!資金の少ない投資初心者や株主優待狙いの投資家には、圧倒的にお得! |
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【ZAi×岡三オンライン証券・期間限定タイアップキャンペーン!】 |
◆大和コネクト証券 ⇒詳細情報ページへ | ||||
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) | ネット配分・抽選方法 | 口座数 | ||
2024 | 2023 | 2022 | ||
0社 37社 |
0社 44社 |
0社 42社 |
70%:1人1票の平等抽選 30%:優遇抽選 |
− |
【ポイント】 大和証券グループのスマホ証券で、大和証券が幹事証券となっているIPO銘柄は基本的にすべて取り扱っている。全割当のうち100%すべてがネット配分で、そのうち70%が1人1票の平等抽選に配分されるのがメリット。また、優遇抽選の対象条件は「39歳以下」「NISA口座を開設済み」「信用取引口座を開設済み」「信用取引の建玉を保有」「投資信託を保有」の5つで、該当する項目が多いほど当選確率はアップする。どの優遇条件も比較的ハードルが低いのはメリットだ。 |
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【関連記事】 ◆「スマホ証券」の手数料やおすすめポイントを比較!「LINE証券」「大和コネクト証券」「STREAM」など、株初心者でも使いやすいスマホ特化の証券会社を紹介 ◆1株(単元未満株)から株が買える証券会社を比較! 株初心者でも“少額で株式投資を始められる”証券会社の売買手数料や取扱商品、おすすめポイントを解説! |
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◆岩井コスモ証券 ⇒詳細情報ページへ | ||||
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) | ネット配分・抽選方法 | 口座数 | ||
2024 | 2023 | 2022 | ||
0社 35社 |
0社 42社 |
0社 37社 |
10%以上:1人1票の平等抽選 | 34万 |
【ポイント】 IPOの取り扱い銘柄数は2023年が42社、2024年が35社と大手証券会社に引けをとらない実績を持つため、IPO投資家であれば口座を持っておきたい証券会社のひとつ。入金のタイミングはブックビルディング後の購入申込期間。その後抽選が行われ、当選すれば約定・受渡となる。また、1人1票の平等抽選で、申し込み単元数は10単元まで。NISA口座でのIPO株の購入も可能。 |
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【関連記事】 ◆岩井コスモ証券はIPO(新規公開株)の引受率がネット証券では最高レベル! 完全平等抽選も採用、資産が少ない個人投資家にも当選のチャンスあり! |
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◆三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)⇒詳細情報ページへ | ||||
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) | ネット配分・抽選方法 | 口座数 | ||
2024 | 2023 | 2022 | ||
0社 20社 |
0社 26社 |
0社 23社 |
10%以上:1人1票の平等抽選 | 178万 |
【ポイント】 五大証券会社のひとつである「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」は毎年複数のIPO銘柄で主幹事を受け持っているが売買手数料が高めなのがネック。しかし、同じグループ会社のネット証券「三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)」なら「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」が引き受けるIPO銘柄に申し込み可能(一部銘柄を除く)なうえ、売買手数料が安めなので使い勝手が良い。ちなみに複数単元を申し込んでも当選確率は変わらないので、資金量が少ない人でも不利にならない。なお、2025年2月1日から「三菱UFJ eスマート証券」に名称が変更される。 ※2025年2月1日から名称変更。 |
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【関連記事】 ◆【三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)のおすすめポイントを解説】NISA口座なら日本株と米国株の売買手数料が無料で、クレカ積立の還元率はネット証券トップクラス ◆「au PAY カード」で積立投資すると1%分のPontaポイントが貯まる! つみたてNISAも対象なので、これから投資を始める人にもおすすめ! |
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【クレカ積立の還元率は「最大3%」とネット証券トップクラス!】 |
※ 主幹事数、取扱銘柄数はREITを除く。口座数は2024年12月末時点。 |