IPO株の攻略&裏ワザ情報!
2016年5月26日公開(2016年6月7日更新)
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「IPO株の攻略&裏ワザ情報!」

著者・コラム紹介

IPO株の攻略&裏ワザ情報!

ザイ・オンライン編集部

IPOに当選して儲けたいなら「主幹事証券」を狙え!
通常の引受証券の50~100倍も割当がある主幹事と
主幹事のグループ会社の攻略がIPOで勝つ秘訣!

IPO株は、初値で上る可能性が高く高騰しやすい
株式投資初心者にもおすすめの投資法

 IPO株(新規公開株)投資と聞くと、株式投資初心者は「よくわからない難しい投資」というイメージを持つかもしれないが、それは大きな誤り。IPO株は、まだ株式投資に慣れていない人にもおすすめできる投資だ

 なぜなら、IPO株には「難しい投資判断があまり必要ないうえ、値上がりしやすく、損をするリスクが低い」というメリットがあるからだ。

 2015年の1年間に上場したIPO株92銘柄の初値の状況をまとめると、右の円グラフの通りとなる。

 92社のうち89.1%にあたる82社で、初値が公開価格を上回った。つまり、IPO株を購入し、何も考えずに初値で売却するだけで、89%という驚異的な確率で利益を得ることができたのだ。逆に初値で損失を出してしまったIPO株は、わずか8.7%しかない。

 また、初値が何倍にも高騰する可能性があるのもIPO株の大きな魅力のひとつ。下の表に、2015年のIPO初値騰落率トップ5をまとめてみた。上位3銘柄は+400%以上、つまり初値が公開価格の5倍以上に跳ね上がっている

■2015年 IPO初値騰落率トップ10(初値の公開価格に対する騰落率を比較)
順位 騰落率 銘柄(コード) 上場日 最新株価チャート
1位 +433.09%  ロゼッタ(東M・6182) 11/19
ロゼッタ最新株価チャート(SBI証券サイトへ移動します)はこちら
2位 +429.17%  アイリッジ(東M・3917)  7/16
アイリッジ最新株価チャート(SBI証券サイトへ移動します)はこちら
3位 +401.72%  ネオジャパン(東M・3921) 11/27
ネオジャパン最新株価チャート(SBI証券サイトへ移動します)はこちら
4位 +350.00%  テラスカイ(東M・3915)  4/30
テラスカイ最新株価チャート(SBI証券サイトへ移動します)はこちら
5位 +344.94%  スマートバリュー(JQ・9417)  6/16
スマートバリュー最新株価チャート(SBI証券サイトへ移動します)はこちら

 一方、2015年の初値騰落率ワースト5をまとめたのが下の表だ。ワースト1位のRS Technologies(3445)でも▲23.64%、ワースト5位のシーアールイー(3458)で▲7.32%の下落でしかない。

■2015年 IPO初値騰落率ワースト10(初値の公開価格に対する騰落率を比較)
順位 騰落率 銘柄(市場・コード) 上場日 最新株価チャート
1位 -23.64%  RS Technologies(東M・3445)  3/24
RS Technologies最新株価チャート(SBI証券サイトへ移動します)はこちら
2位 -14.50%  サンバイオ(東M・4592) 4/8
サンバイオ最新株価チャート(SBI証券サイトへ移動します)はこちら
3位 -8.00%  グリーンペプタイド(東M・4594) 10/22
グリーンペプタイド最新株価チャート(SBI証券サイトへ移動します)はこちら
4位 -7.88%  メタップス(東M・6172)  8/28
メタップス最新株価チャート(SBI証券サイトへ移動します)はこちら
5位 -7.32%  シーアールイー(東2・3458)  4/21
シーアールイー最新株価チャート(SBI証券サイトへ移動します)はこちら

 つまり、IPO株は「初値で上る可能性が高く、高騰しやすい。逆に、初値で下がる可能性は低く、大きくは下がりにくい」という傾向にあるのだ。
(関連記事⇒2016年にIPO(新規上場)が期待できる銘柄を予測! 初値騰落率や上場後騰落率、勝率などを集計した「2015年 IPO投資ランキング」も発表!

 もちろん株式投資に「絶対」はないので、IPO株が初値で大きく下落してしまう危険性は0%ではない。購入を申し込む前には、本当に値上がりが期待できる銘柄かどうかの検討が必要だ。

 しかし、それでも他の投資と比較して勝てる可能性が高いのは間違いない。投資初心者でも、チャレンジしてみる価値は十分にあるだろう。

 このように良いことずくめのIPO株に参加する個人投資家は多いが、誰もが儲かっているわけではない。なぜなら、IPO株投資には大きな壁が存在するからだ。それは、「IPO株に申し込んでも、非常に当選しにくい」ということだ。

IPO株は抽選に当たらないと購入できないので
複数の証券会社から申し込もう!

 IPO株は、株式市場で売買される通常の株とは違い、あらかじめ決まった株価で一定の株数だけ売りに出される。しかし、IPO株は儲かる可能性が高くて人気があるので、ほとんどの銘柄では売り出される株数より購入希望者の人数のほうが圧倒的に多くなる。その結果、競争倍率の非常に高い抽選に当選しないと、IPO株を購入することができないのだ。

 通常の株式投資では、「上がる銘柄を見極める」ことが一番重要だ。一方、IPO株投資の場合は、「抽選という狭き門をいかにくぐり抜け、IPO株を購入する権利を手に入れるか」が重要となってくる。

 では、どうすればIPO株の当選確率を上げることができるだろうか。もっとも基本的な戦略は、多くの証券会社から申し込むことだ

 IPO株は、銘柄ごとに取り扱い証券会社が決まっており、さらに「●●証券には1万株、●●証券には2万株」というように、証券会社ごとに決まった数のIPO株が割り当てられる。IPO株の抽選は証券会社ごとに行われるので、多くの証券会社から申し込んで抽選対象となれば、それだけ当選の確率は高くなる。

 インターネット取引であれば、複数の証券会社に口座を開設し、それぞれからIPO株に申し込むのも、それほど手間はかからないだろう。

 「店頭取引なら、抽選に頼ることなくIPO株を購入できる」という話があるが、それは事実だ。しかし、店頭取引でIPO株を回してもらうには、それなりの資産額と取引実績が必要となる。証券会社も商売なので、「今後、お金を使ってくれる可能性の高い金持ち資産家」に優先してIPO株を回すからだ。

 また、「証券会社に割り当てられたIPO株は、ほとんどが店頭取引への配分に当てられ、ネット取引の人にはほとんど回ってこない」と言う人もいるが、そんなことはない。最近の証券会社はネット投資家へのサービスを充実させており、多い証券会社なら自社への割当の100%、少ない証券会社でも10%程度はネット取引の投資家へ配分し、公平に抽選を行っている場合がほとんどだ。

 そう考えると、それほど資金量の多くない個人投資家、特に初心者投資家は、インターネット取引で申し込み、資金量や取引実績などに左右されない「公平な抽選」にチャレンジするのが正解だろう。

まずは、IPO株に当選する確率の高い
証券会社に絞って口座開設を

 IPO株は、なるべく多くの証券会社から申し込んだほうが当選確率は高くなるので、本気でIPO投資をやっている個人投資家の中には、10社以上の証券会社に口座を開設している人も少なくない。

 だが、投資初心者がいきなり10社以上の証券会社に口座を開設するのはハードルが高いだろう。使っている証券会社の数が多くなれば管理が大変になるだけでなく、十分な資金量がないと複数の証券会社を活用することはできないからだ。

 ほとんどの証券会社では、IPO株の抽選前に購入資金を口座に入れておく必要がある。例えば、公開価格2000円のIPO株を1単元100株申し込む場合、証券口座に20万円以上入っていなければ、抽選の対象にはならない。つまり、10社の証券会社から申し込むには、200万円の資金が必要となる。逆に、もし投資資金が100万円しかない人であれば、いくら10社の証券会社で口座を持っていても、5社からしか申し込むことはできないのだ。

岡三オンライン証券・公式サイトより。画像クリックで公式サイトへ。
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 しかし中には、抽選前に購入資金を入れる必要のない証券会社も存在する。

 例えば「岡三オンライン証券」は、IPO申込時の事前入金は不要で、当選が決まった後、購入申込の時点で購入代金を入れればOKだ。限られた投資資金でIPO株投資をしたい人には、おすすめの証券会社と言える。

 しかし、「岡三オンライン証券」のような証券会社は、ほんの一部。ほとんどの証券会社では、抽選前に入金が必要な「完全前受制」を採用している。

 岡三オンライン証券【岡三証券のグループ証券】
2015年実績 ネット配分・
抽選方法
口座数
(稼働口座数)
NISA対応
主幹事数 取扱銘柄数
0社 10社 10%以上:1人1票の平等抽選
90%以下:取引実績による優遇抽選
12万
(−)
【ポイント】
2015年に6銘柄の主幹事実績を持つ「岡三証券」と同じグループに属するネット証券で、割当の100%をネット投資家に配分。取引実績が多いほど優遇されるステージ制の抽選が導入されているが、全体の10%以上は取引実績によらず全員を対象とした抽選に割り振られる。また、買付資金は当選後に入金すればOKなので、資金余力を気にせず申し込めるのも大きなメリットだ
岡三オンライン証券の公式サイトはこちら

 つまり、これからIPO株投資をはじめようという人は、片っ端から証券会社の口座を開くのではなく、より当選する可能性の高い証券会社をいくつか選んで口座開設するのが現実的と言えるだろう。

「主幹事」には、他の証券会社の100倍ものIPO株が
割り当てられる場合もあり、圧倒的に有利!

 では、どうやって当選する可能性の高い証券会社を選べば良いのだろうか。まず、誰でも考えるのは、IPO株の取り扱い数が多い証券会社だ

 IPO株は、どこの証券会社からでも申し込めるわけではなく、銘柄ごとに取り扱い証券会社が決まっている。

 例えば、2016年6月21日に上場するAWSホールディングス(3937)であれば、「SBI証券」「SMBC日興証券」「大和証券」「エイチ・エス証券」「東洋証券」「日本アジア証券」の6社が取り扱い証券会社となっており、それ以外の証券会社からは申し込むことができない。
(関連会社⇒「AWSホールディングス」のIPO情報総まとめ!スケジュールから幹事証券、注目度、銘柄分析、他のシシステムソリューション企業との比較や予想まで解説!

 当然、IPO株の取り扱い数が多い証券会社ほど、たくさんの銘柄に申し込むことができる。逆に、IPO株投資をするのに、IPO株をほとんど取り扱わない証券会社の口座を開設しても意味はない

 ただし、多くのIPO株に申し込める証券会社ほど当選する可能性が高いかというと、一概にそうとは言えない。証券会社によって「当たりやすい証券会社」と「なかなか当たらない証券会社」があるからだ。

「なかなか当たらない証券会社」で数多く申し込むより、申し込める数は減っても「当たりやすい証券会社」から申し込んだほうが、結果的に当選確率は高くなる

 では、「当たりやすい証券会社」と「なかなか当たらない証券会社」は何が違うのか。もっとも重要となるのが、「主幹事」を務めているかどうかだ

 企業が新規上場(IPO)する際に様々なサポートを行う証券会社は「幹事証券会社」と呼ばれ、その中でも中心的な役割を果たす証券会社は「主幹事証券会社」と呼ばれる。通常、この主幹事と幹事、さらに主幹事や幹事から販売を委託された「委託幹事(裏幹事)」が、そのIPO銘柄の取り扱い証券会社となる。

 売り出されるIPO株は、前述の通り、取り扱い証券会社ごとに割り当てられるが、その割当数は主幹事が圧倒的に多い。IPO銘柄にもよるが、ほとんどの場合は、売り出し株数のうち80~90%程度が主幹事に割り当てられる

 IPO株の割当が多いということは、それだけ当選して購入できる人が多いということ。つまり、主幹事を務める証券会社から申し込むと、それだけ当選確率が高くなるのだ

 例えば、2016年4月15日に上場したエディア(3935)の取扱証券会社と割当をまとめたのが次の表だ。

■「エディア」IPO時の割当株数は、主幹事が圧倒的に多い!
 引受証券会社(委託幹事を除く) 割当比率 主幹事との比較
SBI証券(主幹事) 89.70%
SMBCフレンド証券 1.7% 52.8分の1
極東証券
みずほ証券
マネックス証券 0.9% 99.7分の1
岩井コスモ証券
岡三証券
髙木証券
東洋証券
水戸証券

エディア(3935)のIPO株は、89.7%が主幹事である「SBI証券」に割り当てられた。これは、「SMBCフレンド証券」や「みずほ証券」などの約52.8倍、「マネックス証券」や「岩井コスモ証券」の約99.7倍ものIPO株を「SBI証券」が売り出したということだ。

 当選確率は、抽選方法や申し込み人数によっても変わるので、「割当が50倍だから当選確率も50倍」という単純な話ではない。しかし、割当数が50~100倍になる主幹事が、他の証券会社とくらべて当選する確率が圧倒的に高いのは間違いない。それだけ主幹事を務める証券会社から申し込むメリットは大きいのだ。

主幹事の実績が多い
おすすめ証券会社4社を紹介!

 ザイ・オンラインがおすすめする「主幹事数が多い証券会社」は、次の4社だ。4社とも、主幹事数だけではなく取扱銘柄数も多いので、その点でもIPO株投資家にとって魅力的な証券会社だろう。

 まずは、三大証券会社のひとつに数えられる「SMBC日興証券」で、2015年の主幹事実績は24社。ネット投資家へのIPO株の配分は10%と少なめだが、主幹事への割り当てが他の証券会社の50~100倍と考えると、主幹事を務める銘柄での当選確率は十分に高いと考えられる。

 SMBC日興証券
2015年実績 ネット配分・
抽選方法
口座数
(稼働口座数)
NISA対応
主幹事数 取扱銘柄数
24社 72社 10%:1人1票の平等抽選
273万
(−)
【抽選方法】
ネット投資家への配分は個人投資家分の10%で、そのすべてが1人1票の平等抽選。1人1単元しか申し込めないので、資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。
【ポイント】
大手証券の中でもIPOには力を入れており、2015年の主幹事数は野村證券に続く実績。2015年における初値騰落率1位のロゼッタ(初値騰落率433.1%)、3位のネオジャパン(初値騰落率401.7%)の主幹事も務めている。
SMBC日興証券の公式サイトはこちら

 「大和証券」も三大証券会社のひとつで、2015年の主幹事実績は14社。「SMBC日興証券」と比較すると、主幹事数と取扱銘柄数では負けているものの、ネット投資家を対象とした平等な抽選への配分が15%と高いのがメリットだ。

 大和証券
2015年実績 ネット配分・
抽選方法
口座数
(稼働口座数)
NISA対応
主幹事数 取扱銘柄数
14社 39社 15%:1人1票の平等抽選
5%:「チャンス当選」
382万
(297)
【抽選方法】
ネットからの申し込みは、はじめに個人投資家分の15%を1人1票の平等抽選。その後、落選者を対象に、5%を「プレミアムステージ」や過去の取引実績に応じて当選確率が変わる「チャンス抽選」で販売する。
【ポイント】
大手証券会社だけあって、IPOの実績数は多い。主幹事数と取扱銘柄数は「SMBC日興証券」に一歩譲るものの、ネット投資家を対象とした取引量・資金量が関係しない平等抽選は15%と、高めに設定されている。申し込みは、1銘柄につき1単元のみなので、その点でも当選確率が資金量に左右されない。
大和証券の公式サイトはこちら

 「SBI証券」は近年IPO株に力を入れており、2015年はネット証券会社でありながら8社の主幹事を勤め、取扱銘柄数も78社と非常に多い。ネット証券だけあって、IPO株のネット取引への配分は100%。そのうち70%が、取引実績などに左右されない平等な抽選となっている。また、多くの単元数で申し込むほど当選確率が上がるので、投資資金に余裕のある人は、「SBI証券」を上手に活用したい。

 SBI証券
2015年実績 ネット配分・
抽選方法
口座数
(稼働口座数)
NISA対応
主幹事数 取扱銘柄数
8社 78社 70%:1単元1票の平等抽選
30%:「IPOチャレンジ
ポイント」順
365万
(−)
【抽選方法】
個人投資家への割当の70%が1単元1票の平等抽選となっており、多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなる。30%の配分で利用される「IPOチャレンジポイント」は、IPOの抽選に外れるたびに加算されるポイント。IPO申込時に貯まったポイントを使用すると、使用ポイント数の多い人から順にIPO株が配分される。
【ポイント】
ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数とも大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。ただし、1単元1票の抽選なので、資金力がある人ほど有利になる。当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」は、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのがメリット。SBI証券は取り扱い数が多いので、普段からIPOに申し込んで「IPOチャレンジポイント」を貯めておき、有力なIPO銘柄が出てきたときにポイントを一気に利用するのがおすすめ。
SBI証券の公式サイトはこちら

 「東海東京証券」は、名古屋に本社を置く準大手の証券会社。2015年の主幹事実績は5社と少なめだが、ここ数年は増加傾向にあるので、口座を開設しておいて損はない証券会社だろう。昨年話題になった日本郵政3社のIPOでも、主幹事証券会社のひとつとして名を連ねている。

 東海東京証券
2015年実績 ネット配分・
抽選方法
口座数
(稼働口座数)
NISA対応
主幹事数 取扱銘柄数
5社 27社 10%:1単元1票の平等抽選
41万
(−)
【抽選方法】
個人投資家分の10%がネット投資家への配分で、1人1票の平等抽選。ただし、東海東京証券への割当が2000単元未満の場合は、取引実績に応じて当選確率がアップする「IPO個人優遇ステージ」を適用して抽選を行う。
【ポイント】
全国に支店を展開する準大手証券会社。大手証券会社には届かないものの、多くのIPO銘柄を扱っており、2015年は5銘柄で主幹事も務めた。東海東京証券への割当数が少なく「IPO個人優遇ステージ」が適用された場合でも、取引実績が最低ランクの投資家に10%が配分され、その中で平等抽選が行われる。。
東海東京証券の公式サイトはこちら

大手証券会社と同じグループのネット証券会社は
隠れた狙い目の証券会社

 IPO株に当選しやすい証券会社として「主幹事の多い証券会社」を紹介したが、実はもうひとつおすすめの証券会社がある。それは「主幹事を多く務める証券会社のグループ証券会社」だ。

 主幹事は数多くのIPO株を販売するため、自社だけ売りだすのではなく、同じグループのネット証券会社にIPO株の販売を委託するケースが多い。

 委託幹事が、主幹事・幹事からどれだけの株数を委託されるのかは、IPO銘柄によるので一概には判断できない。しかし、圧倒的に多くの株数が割り当てられる主幹事から委託された場合、通常の幹事より多くの割当があることが期待できる。

 つまり、「主幹事数が多い大手証券会社のグループ証券会社」は、下手な幹事証券よりも当選が期待できる隠れた狙い目の証券会社と言えるのだ。

 大手証券会社のグループ証券会社の中でもおすすめは、「カブドットコム証券」と「岡三オンライン証券」の2社だ。

 「カブドットコム証券」は、2015年にIPO株7社の主幹事を務めた「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」と同じ三菱UFJフィナンシャル・グループ。「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」で取り扱うIPO株は、一部の銘柄を除き、「カブドットコム証券」でも申し込み可能となっている。

 カブドットコム証券【三菱UFJモルガン・スタンレー証券のグループ証券】
2015年実績 ネット配分・
抽選方法
口座数
(稼働口座数)
NISA対応
主幹事数 取扱銘柄数
0社 18社 一定割合:1人1票の平等抽選
100万
(−)
【抽選方法】
個人投資家分の一定割合を1人1票の平等抽選。複数単元を申し込んでも当選確率は変わらないので、資金量が少ない人が不利になることはない。全員に配分しても余った場合は、再度抽選を行い、複数単元を配分。
【ポイント】
「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」は、毎年多くのIPO銘柄を取り扱い、2015年には7銘柄の主幹事を受け持ったが、売買手数料が高めなのがネック。しかし、同じグループ会社のネット証券「カブドットコム証券」なら、「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」が引き受けるIPO銘柄を申し込み可能(一部銘柄を除く)。売買手数料が「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」より安めなので、使い勝手も良い。。
カブドットコム証券の公式サイトはこちら

 「岡三オンライン証券」は、2015年の主幹事数6社の「岡三証券」のグループ会社。ネット取引に特化した証券会社なので、割当の100%がネット投資家に配分される。また前述の通り、抽選前に入金する必要がなく、限られた資金を効率的に運用できるのは大きなメリットだ。

 岡三オンライン証券【岡三証券のグループ証券】
2015年実績 ネット配分・
抽選方法
口座数
(稼働口座数)
NISA対応
主幹事数 取扱銘柄数
0社 10社 10%以上:1人1票の平等抽選
90%以下:取引実績による優遇抽選
12万
(−)
【抽選方法】
2015年5月から、取引実績が多いほど優遇されるステージ制の抽選を導入されたが、全体の10%以上は取引実績によらず全員を対象とした抽選に割り振られる。ただし、一定の割合については、抽選によらない配分が行われる場合もある。
【ポイント】
2015年に6銘柄の主幹事実績を持つ「岡三証券」と同じグループに属するネット証券。IPOの申し込みはネット受付のみなので、岡三オンライン証券への割当の100%がネット投資家に配分される。買付資金は当選後に入金すればOKなので、資金余力を気にせずIPOに申し込めるのが大きなメリットだ。
岡三オンライン証券の公式サイトはこちら

 委託幹事から申し込む場合の注意点は、IPO株の取り扱いに関する発表時期が通常の主幹事・幹事よりも遅いこと。情報が入ってからだと口座開設が間に合わないケースもあるので、早めに申し込みを済ませておきたい。

IPO株投資の第一歩は
有力な証券会社の口座開設から

 ここまで解説してきた内容をまとめると、次のようになる。

・IPO株の当選確率を上げたいなら、多くの証券会社から申し込むのが基本
・片っ端から申し込むのではなく、当選確率の高い証券会社に絞る
・当選確率が高いのは、なんといっても主幹事証券会社
・IPO株をはじめるなら、まずは主幹事を多く務める証券会社の口座を開設!

 証券会社の口座は、どこもインターネットから簡単に開設ができ、また、口座開設手数料や口座維持管理手数料といったコストも一切必要がない。本気でIPO株投資にチャレンジしたいと考える人は、まず第一歩として、今回紹介した証券会社での口座開設を検討してみよう。

 なお、当選確率の高い証券会社を選ぶには、主幹事以外にも「抽選方法」や「申し込み人数(ライバルの多さ)」といった要素も重要となる。それらについては、次回以降の記事で解説していく予定だ。

■IPOの主幹事数から検討した「おすすめ証券会社」
2015年実績 ネット配分・
抽選方法
口座数
(稼働口座数)
口座開設
主幹事数 取扱銘柄数
 SMBC日興証券⇒証券会社の詳細情報はこちら!
24社 72社 10%:1人1票の平等抽選
273万
(−)
SMBC日興証券の公式サイトはこちら!
 大和証券⇒証券会社の詳細情報はこちら!
12社 39社 15%:1人1票の平等抽選
5%:「チャンス当選」
382万
(297)
大和証券の口座開設はこちら!
 SBI証券⇒証券会社の詳細情報はこちら!
8社 78社 70%:1単元1票の平等抽選
30%:「IPOチャレンジポイント」順
365万
(−)
SBI証券の公式サイトはこちら!
 東海東京証券⇒証券会社の詳細情報はこちら!
5社 27社 10%:1単元1票の平等抽選
41万
(−)
東海東京証券の公式サイトはこちら!
 カブドットコム証券【三菱UFJフィナンシャル・グループ】⇒証券会社の詳細情報はこちら!
0社 18社 一定割合:1人1票の平等抽選
100万
(−)
カブドットコム証券の公式サイトはこちら!
 岡三オンライン証券【岡三証券のグループ証券】⇒証券会社の詳細情報はこちら!
0社 10社 10%以上:1人1票の平等抽選
90%以下:取引実績による優遇抽選
12万
(−)
岡三オンライン証券の公式サイトはこちら!
※口座数、稼働口座数は2015年12月末時点。

【12月の「IPO祭り」の解説記事はこちら!】
「IPO祭り」に上場する全15銘柄の情報を大公開。話題の自動運転技術ベンチャーの「ZMP」に要注目!

IPO株(新規上場株・新規公開株)で儲ける方法!
IPO株の銘柄分析&予想
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 IPO株の攻略&裏ワザ情報!

【2016年12月1日更新!】
本気でIPO当選を狙うなら、絶対に押さえておきたい!
【2016年版】IPO取り扱い数で選ぶ おすすめ証券会社

※関連記事⇒IPOに当選して儲けたいなら「主幹事証券」を狙え! 通常の引受証券の50~100倍も割当がある主幹事と主幹事のグループ会社の攻略がIPOで勝つ秘訣!

2015年実績 ネット配分・
抽選方法
口座数
(稼働口座数)
NISA対応
主幹事数 取扱銘柄数
 ◆SBI証券
8社 78社 70%:1単元1票の平等抽選
30%:「IPOチャレンジ
ポイント」順に配分
365万
(−)
【ポイント】
ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、
多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなり資金力がある人ほど有利になる。当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」は、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのがメリットだ。
SBI証券の公式サイトはこちら
 ◆SMBC日興証券
24社 72社 10%:1人1票の平等抽選
273万
(−)
【ポイント】
大手証券の中でもIPOには力を入れており、2015年の主幹事数は野村證券に続く実績。2015年における初値騰落率1位のロゼッタ(初値騰落率433.1%)、3位のネオジャパン(初値騰落率401.7%)の主幹事も務めている。
1人1単元しか申し込めないので、資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。
SMBC日興証券の公式サイトはこちら
 ◆マネックス証券
0社 50社 100%:1人1票の平等抽選
164万
(100万)
【ポイント】
毎年多くのIPO銘柄を取り扱っており、2015年には、主幹事こそないが50社ものIPO銘柄を取り扱った。割り当てられたIPO株の100%すべてを1人1票の平等抽選で配分。取引実績や資金量に当選確率が左右されないのは、個人投資家にとっては大きな魅力だ。
マネックス証券の公式サイトはこちら
 ◆岩井コスモ証券
0社 41社 10%以上:1人1票の平等抽選

(−)
×(※1)
【ポイント】
中堅証券会社でありながら、2015年の取扱銘柄数は41社と、大手証券会社に引けをとらない実績を持つ。しかも、2015年に初値が5倍以上に高騰したIPO株は3銘柄あるが、岩井コスモ証券はそのすべてを取り扱っている。1人1票の平等抽選で、申し込み単元数は10単元まで。
岡三オンライン証券の公式サイトはこちら
 ◆東海東京証券
5社 27社 10%:1単元1票の平等抽選
41万
(−)
【ポイント】
準大手証券会社の東海東京証券は、大手証券会社には届かないものの、多くのIPO銘柄を扱っており、2015年は5銘柄で主幹事も務めた
東海東京証券への割当が2000単元未満の場合は、取引実績に応じて当選確率がアップする「IPO個人優遇ステージ」を適用した抽選となるが、その場合でも、取引実績が最低ランクの投資家に10%が配分され、その中で平等抽選が行われる。
東海東京証券の公式サイトはこちら
※ 口座数、稼働口座数は2016年3月末時点。

 

IPOの取り扱い数が多いだけでなく
主幹事の銘柄数も多くて当たる確率大!
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