世界投資へのパスポート
【第422回】 2016年6月13日公開(2016年6月14日更新)
バックナンバー

「世界投資へのパスポート」

著者・コラム紹介

世界投資へのパスポート

広瀬隆雄 ひろせ・たかお
三洋証券、S.G.ウォーバーグ証券(現UBS証券)、ハンブレクト&クィスト証券(現J.P.モルガン証券)を経て、2003年、投資顧問会社・コンテクスチュアル・インベストメンツLLCを設立。長年、外国株式関連業務に携わっており、特にBRICsをはじめとした新興国市場に詳しい。米国カリフォルニア州在住。

広瀬 隆雄

今週6月14、15日はいよいよFOMCが開催、
利上げの可能性が低い中で注目を集める理由とは?
現在の相場で狙うべき2条件を満たす7銘柄も紹介!

 今週の火・水曜日の2日間に渡りアメリカの政策金利を決める連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されます。

 アメリカの政策金利はフェデラルファンズ・レート(略してFFレート)です。

 FFレートには先物があり、CMEで活発に取引されています。その取引価格から、市場参加者たちが「どのくらいの確率で、今回利上げがある」という風に考えているかを逆算する方法があります。

 それによると6月15日の利上げ確率は、わずかに2%です。言い直せば、「今回の利上げは無い」ということです。

FOMCで示される経済予想サマリーに注目
政策金利のシナリオは、どう動く?

 今回のFOMCでの利上げは、たぶん無いということが既にわかっているのであれば、今回のFOMCは重要ではないのでしょうか?

 それは、そうではありません。

 なぜなら今回のFOMCでは経済予想サマリー(SEP)と呼ばれる、連邦準備制度理事会(FRB)メンバーたちによる経済予想が示されるからです。SEPのことを「ドットプロット」という俗称で呼ぶ市場参加者も多いのです。

 SEPは1年に4回開示され、今回は今年に入って第2回目となります。

 SEPはFOMCで「金利政策を、どうする?」ということをメンバーたちが議論する際、その「タタキ台」となります。またメンバーたちが「今後の米国経済はどうなる」ということについて、どういうシナリオを描いているかを垣間見ることが出来るのです。

 従って市場参加者はSEPを精査します。

 ちなみにこれまでのSEPでのフェデラルファンズ・レートに関するメンバーたちのコンセンサス予想は、下のグラフのように推移してきました。

 現在、もっとも注目を浴びているのは2016年末の時点でのFFレートがどうなるか? ということであり、直近(3月)のミーティングではコンセンサスは0.9%となっていました。

 すると現行の米国の政策金利は0.50%ですから、0.25%刻みにFFレートが引き上げられると仮定して、約2回の利上げを織り込んでいるのです(なぜなら0.50+0.25+0.25=1で、これが0.9に一番近いシナリオだから)。

 過去の利上げが、いつ実施されたかを振り返ってみると、それは去年の12月でした。今年に入ってからは、まだ1回も利上げはありません。

 すると今はもう6月で、今年も折り返し地点に来ているわけですから、その間、一回も利上げが無かったわけですから、「今年は2回」という利上げシナリオが実現するためには、下半期に2回の利上げが集中するという想定になるわけです。

 もちろん、それは不可能ではありません。しかしこれまでずっと堪えて利上げを控えてきたのが、年後半になると、例えば「9月と12月」という風に、急に短い間隔で利上げされるというのは、どうも不自然な印象を与えます。

 このことから、今回のSEPでは、2016年末のFFレートのコンセンサス予想数字が0.75付近をめがけて下がって来るのではないか? というのが下馬評になっています

 つまり「もっとゆっくりした利上げペース」がシグナルされるということです。

「ゆっくりの利上げ」で市場の反応は?
引き続き高配当株が注目される理由

 その場合、市場の反応は、どうなるでしょうか?

 FRBが利上げを急がないということがシグナルされるのであれば、このところ買い進まれている債券が大きく反落するシナリオは描きにくいと思います。

 折から欧州中央銀行(ECB)は先週から社債の買い入れを、わざと目立つような買い方で開始しています。

 現在はマイナス金利になっている国も多く、世界の投資家は少しでも有利な利回りを求めて米国債へ殺到しています。この点からも、その流れが逆流する可能性は、いまのところ低いのです。

 米国の債券利回りが引き続き極めて低いということは、投資家は少しでも有利な利回りを求めて、たとえば高配当株に物色先を拡大するということが考えられます。実際、2月以降はこの傾向が顕著になっています。

 先週末、世界経済の先行きに関して不安が台頭した関係で、ニューヨーク株式市場が少し売られる局面がありました。しかし主要株式指数はすべてこのところの上昇トレンドラインを維持していますし、50日移動平均線を割り込んでいません。

 つまり上昇トレンドは崩れていないのです。

英国の国民投票のイベント・リスクを恐れるな!
いまの状況で狙うべき銘柄の条件とは?

 6月23日に英国のEU離脱をめぐる国民投票が控えていることから、最近は悲観論が増えています。投資家のみならず、各国の中央銀行もピリピリ警戒しています。

 こんな風に、皆が心配しているときは、相場はなかなか崩れないものです。

 従って、私は米国株に関しては、これまで主張してきた「相場は不安の壁を駆け上がる」というスタンスを堅持したいと思います。

 最後に銘柄ですが、上に書いてきたように現在の相場はマイナス金利という「運用難の時代」になっています。そこでは少しでも利回り面で有利な、「債券の代用品」の役目を果たしてくれるような株に人気が集中しています。

 「債券の代用品」とみなされるためには、利回りが魅力的(3~5%前後)であることに加えて、大型株で安定感があることが必要になります(青色の銘柄をクリックすると最新の株価がご覧になれます*SBI証券のサイトへ移動します)

エクソン・モービル(ティッカーシンボル:XOM)
・シェブロン(ティッカーシンボル:CVX)
・コカコーラ(ティカーシンボル:KO)
・カミンズ(ティッカーシンボル:CMI)
・ボーイング(ティッカーシンボル:BA)
・ゼネラル・エレクトリック(ティッカーシンボル:GE)
・AT&T(ティッカーシンボル:T)

 などが、それに当てはまります。

【2016年9月1日時点】
  ◆【証券会社おすすめ比較】ネット証券3社の米国株式取扱い最新情報
 ~3社とも外国証券取引口座開設と管理料は無料! 1単位から売買可能~
 ◆マネックス証券【証券会社情報⇒マネックス証券の紹介ページ】
取扱銘柄 取引手数料(税抜)
3347銘柄以上
(NYSE・NYSE Arca・NYSE MKT・
NASDAQ上場の約3000銘柄と
米国ETF250銘柄、ADR60銘柄)
1約定あたり約定代金の0.45%
(最低手数料5米ドル、上限手数料20米ドル)

【マネックス証券の米国株式の特長】
【取引時間(日本時間)
夏時間……21:00~9:00 冬時間……22:00~10:00 
※夏時間(4月第1日曜日~10月最終日曜日)冬時間(10月最終日曜日~翌年4月第1日曜日)
【注文受付時間】24時間 
【注文の種類】成行注文、指値注文、逆指値注文、連続注文、OCO注文
【注文有効期限】最長90日先まで指定可能
【決済方法】外国株口座へ入金し円から米ドルへ為替振替後に売買。または証券総合取引口座に保有する米ドル建てMMF・債券投資用の米ドルを外国株取引口座へ資金振替後に売買

【関連記事】マネックス証券おすすめのポイントはココだ!日本株手数料の低さ、ユニークな投資ツールが充実しているネット証券大手
 ◆SBI証券【証券会社情報⇒SBI証券の紹介ページ】
取扱銘柄 取引手数料(税抜)

1406銘柄以上
NYSE・NYSE Arca・
NASDAQ上場
1000銘柄、
米国ETF
240銘柄、ADR114銘柄)

1約定あたり約定代金の0.45%
(最低手数料5米ドル、上限手数料20米ドル)

【SBI証券の米国株式の特長】
【取引時間(日本時間)
・夏時間
22:30~5:00  冬時間23:30~6:00
※夏時間
(4月第1日曜日~10月最終日曜日)冬時間(10月最終日曜日~翌年4月第1日曜日)
注文受付時間】夏時間22:30~5:00  冬時間…23:30~6:00
【注文の種類】指値のみ

【注文有効期限】当日中もしくは期間指定(発注日を含む最長7米国営業日まで指定可能)
【決済方法】米ドルによる「外貨決済」又は日本円による「円貨決済」(取引は完全前受金制)

【関連記事】【SBI証券のおすすめポイントはココだ!】IPOの多さ&夜間取引、銀行との連携など独自サービスも充実のネット証券最大手
SBI証券の公式サイトはこちら!
 ◆楽天証券【証券会社情報⇒楽天証券の紹介ページ】
取扱銘柄 取引手数料(税抜)
1309銘柄以上
(NYSE・NYSE Arca・
NASDAQ上場の
930銘柄、
米国ETF
240銘柄、ADR120銘柄
1000株まで、25米ドル
※1000株を超えた分は、1株毎に2セント追加

【楽天証券の米国株式の特長】
【取引時間(日本時間)】(月~金)
・外貨決済
 夏時間…15:00~5:00 冬時間…15:00~6:00
・円貨決済
 夏時間…17:15~5:00 冬時間…17:00~6:00 
※夏時間(4月第1日曜日~10月最終日曜日)冬時間(10月最終日曜日~翌年4月第1日曜日)
注文受付時間】(月~金)
 ・外貨決済
夏時間…15:00~5:00 冬時間…15:00~6:00
・円貨決済  夏時間…17:15~5:00 冬時間…17:00~6:00 
【注文の種類】指値および成行注文

【決済方法】円または米ドル。米ドル決済の場合は円から米ドルへ為替振替、または米ドルの振込、米ドルMMFからの購入

【関連記事】楽天証券おすすめのポイントはココだ!使いやすいトレードツール「MARKETSPEED」がおススメ
楽天証券の公式サイトはこちら!

 

Special topics pr

[クレジットカード・オブ・ザ・イヤー2016]2人の専門家が最優秀クレジットカードを決定! 2016年版、クレジットカードのおすすめはコレ! おすすめクレジットカード!ANAカードでマイルを貯める裏ワザとは? その 【株主優待】最新の株主優待情報更新中! おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き
ランキング
1カ月
1週間
24時間
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

JR九州株の買い方
人気株500激辛診断
株で今儲ける方法20

11月号9月21日発売
定価730円(税込)
◆購入はコチラ!

Amazonで「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!

【付録は桐谷さん監修の優待株管理ノート】
10月上場決定!JR九州株の正しい買い方
・短期も長期もOK!「株で今儲ける20の方法
・今、トヨタソニー絶好の買い時ワケ
株価安定年4回配当株を発見
東証1部昇格株を先回りをして買え
日銀ETF買いでこれから買える株
低リスク投資なら優待付き私鉄株
JPX400銘柄入替は除外株に乗れ
買いの10万円株高配当株優待株21
割安割高全3615銘柄最新理論株価
日経平均に勝った日本株投信ベスト10
・さわかみ、ひふみなど人気投信を診断
葬儀とお墓のお金の大研究

「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!

>>「最新号蔵出し記事」はこちら!

>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

お得な株主優待情報!最新情報、株主優待ランキング!他お得な情報を更新中! 堀江貴文や橘玲など人気の著者のメルマガ配信開始! クレジットカードに関するクチコミ情報大募集中!