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ニッポン「趣味活」生態図鑑

恋人は「顔ハメ看板」、貢いだ金は1000万!?
婚活そっちのけで全国をひとりで旅する40代独身男

西川敦子 [フリーライター]
【第2回】 2010年9月17日
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 避暑地や観光地にある「顔ハメ看板」。家族や恋人と撮りっこした思い出のある人も多いのでは。その顔ハメ看板を訪ね、全国行脚する男性がいる。これまでの投資金額はなんとおよそ1000万円!彼をそこまで虜にする顔ハメ看板の魅力とはいったい何なのか。そして男たちがひとり旅をやめられないワケとは――。婚活なんてそっちのけの不思議な趣味活ライフに迫った。

 なお、この連載ではさまざまな「趣味活」の達人にインタビュー。職場や社会がギスギスする中、自分の時間を生き生きと満喫する男たちの、熱くて奥深いオタクワールドを紹介していく。

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趣味活男#02:浅見通彦さん(仮名・41歳)
職業:エンジニア
家族:独身
趣味:顔ハメ看板撮影
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北は宗谷岬から南は由布島まで
7年間で発見した「顔ハメ」は970枚!

顔ハメ看板にもこんなハイレベルな作品が…。丸ノ内オアゾのJAXAiに設置された宇宙服顔ハメ。中の人は浅見さんご本人。

 「顔ハメ看板のよさは“裏”を見ればわかります」。こう力説するのは、エンジニアの浅見通彦さん(仮名)、40代。ちなみに独身だ。

 “腐りかけてボロボロ、あと1年ももてばいい方”といったものが、じつはもっとも観賞価値が高い。ちょっとさびれた観光地にあれば言うことなしだ。時代色を感じさせる顔ハメ看板がうら寂しい景色と溶け合い、味わい深い風情を醸し出すのだという。

 しみじみと表側を鑑賞したら、裏を確認して「ああ、やはり」とうなずき、顔をハメず現物だけをカメラに収める。裏が新品同様なら、「10年後、またな」と、そっと声をかける。そのいとおしみ方はなんだかワイン通のようだ。

 「老朽化しすぎると捨てられちゃうので、いい時期に巡り合うのは難しいですね。『3年前はたしかここにあったのに』なんてこともしょっちゅう。でも、その『はかなさ』がまた魅力なんですよ。顔ハメ看板巡りは、まさに“一期一会の旅”といえるかも」

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西川敦子 [フリーライター]

1967年生まれ。上智大学外国語学部卒業。編集プロダクション勤務を経て、独立。週刊ダイヤモンド、人事関連雑誌、女性誌などで、メンタルヘルスや介護、医療、格差問題、独立・起業などをテーマに取材、執筆を続ける。西川氏の連載「『うつ』のち、晴れ」「働く男女の『取扱説明書』」「『婚迷時代』の男たち」は、ダイヤモンド・オンラインで人気連載に。


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多くのビジネスマンが仕事や家庭でのストレスにさらされている現代社会。しかし、そんな彼らを「熱く」救うものがある。それが「趣味」だ。本連載では「趣味活」によって楽しく生きるオタク系サラリーマンを毎回紹介し、仕事や家庭以外の新しい生き方を提案をするとともに、彼らをターゲットにしたビジネスの拡大を追う。

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