お金持ちならば誰でもいいわけではないけれど、お金はあるに越したことがない――。女性のこんな本音が垣間見えるのが、株式会社スパイア(東京都港区)と株式会社アイシェア(東京都渋谷区)が共同で行った20~40代の未婚有職者女性(パート・アルバイトを除く)1150人に対する意識調査。「独身で年収1000万円以上の男性と結婚したいと思いますか?」というアンケートに、「結婚したい」と答えたのは71.9%だった(「とても結婚したい」10.4%、「どちらかというと結婚したい」61.5%を合わせた結果)。
さほど意外な結果ではないが、それでは、女性たちはどの部分で男性の年収を推定しているのだろうか。
「さわやか系」は意外にNG?
稼いでいそうなのは「渋い系」
「独身で年収1000万円以上稼いでいそうな男性は、ビジネスシーンでどんな服装をしているイメージですか?」。身も蓋もないアンケートではあるが、この結果は次のようになった。
1位が「トラディショナル・スタイル系(※機能的でスポーティーな感覚のオーソドックスなファッション=注釈はアンケートから引用)」(33.2%)。以下、「ニューブリティッシュ系」(26.0%)、「エレガンス系」(22.9%)と続く。一時期もてはやされた「LEON系(※大人の男を手本としたコンサバで少し不良っぽいファッション)」は11.7%と伸び悩んだ。
また、「※ご自身の好みではなく、『独身で年収1000万円以上稼いでそうな男性』についてお答えください」と注釈をつけた上で、1000万円以上稼いでいそうな男性の「見た目」について直感的なイメージを聞いたところ、次のような結果に。
1位が「渋い系(※例:高橋克典、佐藤浩市、堤真一など)」(26.6%)。「濃い系(同、阿部寛、平井堅、坂口憲二など)」(23.7%)、「個性派系(同、浅野忠信、オダギリジョーなど)」(23.4%)が続いた。「さわやか系(同、妻夫木聡、瑛太など)」(13.2%)や「かわいい系(同、小池徹平、杉浦太陽など)」(0.3%)が低い結果となったのは、「若さ」や「純粋さ」が「お金持ち」のイメージにつながらなかったからだろうか。「ぽっちゃり系(同、伊集院光、葉加瀬太郎など)」も12.8%と票が集まらなかった。
仕事ができても「玉の輿」には乗れない!?
高収入の男性の妻に必要な条件
最も女性が「年収」と結び付けてチェックしている項目についても聞いた。「ビジネスシーンでしている時計」から「女性を口説くときのトーク」、さらには「ペット」まで23項目の中から、「年収1000万円以上稼いでいそうなイメージが最もあらわれるのは、どこだと思いますか?」を聞いたところ、トップは「ビジネスシーンでのファッション」(22.7%)。2位は「趣味」(14.4%)だった。
ちなみに、稼いでいそうな男性の趣味としてダントツでトップだったのは「ゴルフ」(55.0%)。ビジネスシーンでのファッションが「トラディショナル・スタイル系」で、趣味が「ゴルフ」という男性は、高い確率で「この人、お金持ってそう」と思われていそうだ。
とはいえ、サラリーマン男性の平均年収は2010年度推計で533万円。年収1000万円以上はわずかに4.9%(独身・既婚者含む)という現状だ(年収ラボ調べ)。女性側でも「狭き門」という意識は高いようで、「年収1000万円以上の男性の妻にふさわしいのはどんな女性だと思いますか?」(複数回答)という質問には、「気配りができる」(62.3%)、「機転がきく」(52.3%)、「社交的な性格」(49.7%)、「料理が得意」(43.0%)、「美人」(40.9%)、「聞き上手」(38.9%)、「癒し系」(37.6%)など、複数の回答をチェックする女性が多かった。
ここで票が集まらなかったのは「仕事ができる」(17.0%)、「積極的な性格」(10.4%)、「子ども好き」(9.1%)。夫以外に関する事項は、「玉の輿」にあまり関係ないと判断されているのかもしれない。
(プレスラボ 小川たまか)