第56回
マイナス金利は不動産価格の二極化を加速する
野口悠紀雄
マイナス金利はREIT価格を急上昇させた。ただし不動産価格上昇は局所的だ。マイナス金利が長期継続し、預金金利もマイナスになるような事態にな…
2016.3.31
アメリカが金融緩和を終了し、日欧は金融緩和を進める。こうした逆方向の金融政策が、いつまで続くのだろうか? それは何をもたらすか? その先にある新しい経済秩序はどのようなものか? 円安がさらに進むと、所得分配の歪みはさらに拡大することにならないか? 他方で、日本の産業構造の改革は遅々として進まない。新しい経済秩序を実現するには、何が必要か?
第56回
野口悠紀雄
マイナス金利はREIT価格を急上昇させた。ただし不動産価格上昇は局所的だ。マイナス金利が長期継続し、預金金利もマイナスになるような事態にな…
2016.3.31
第55回
野口悠紀雄
マイナス金利の目的は、企業の投資を増加させることだとされているが、果たしてそれは本当なのだろうか?筆者はむしろ、余った資金が設備投資に向か…
2016.3.24
第54回
野口悠紀雄
マイナス金利導入は投資を増大させるためとされている。だがインフレターゲットやマイナス金利はもともと多くの問題を抱えている。最も大きな問題は…
2016.3.17
第53回
野口悠紀雄
安倍内閣は春闘に介入し企業に賃上げを要請してきた。しかし仮に要請通りの賃上げに成功しても、現在の日本経済の構造では、全体の賃金所得増にはあ…
2016.3.10
第52回
野口悠紀雄
現在の市場・経済状況を背景として、緊急経済対策が必要との議論が生ずる可能性が高い。本当に重要なのは構造改革だが、緊急対策がどうしてもとられ…
2016.3.3
第51回
野口悠紀雄
仮想通貨の基礎技術「ブロックチェーン」に対する関心がにわかに高まっている。日本の銀行や取引所も次々と実証実験を開始。その応用によって金融取…
2016.2.25
第50回
野口悠紀雄
実質GDPマイナス成長の原因は消費の落ち込みであり、もっと基本的な原因は実質賃金が伸びないことだ。原油価格が大幅に下落する中で、本来これは…
2016.2.18
第49回
野口悠紀雄
マイナス金利導入によって金利は急激に下落した。だがイールドカーブを分析すると、今後マイナス幅は拡大ではなくむしろ縮小し、数年後にはプラス金…
2016.2.11
第48回
野口悠紀雄
日銀のマイナス金利導入によって金利は低下するだろう。円安だけが目的なら国債購入は必要なくなる。しかし銀行の収益悪化で国債購入が続く可能性が…
2016.2.4
第47回
野口悠紀雄
原油をはじめとする資源価格の下落で、本来であれば経済は活況を呈するはずだ。だが実際にはそうなっていない。原材料価格の低下が企業の内部留保に…
2016.1.28
第46回
野口悠紀雄
世界経済が大きく動揺しているが、この変化を利用して日本の実体経済を成長させることができる。資源価格が下落しているからだ。物価の引き下げを通…
2016.1.21
第45回
野口悠紀雄
国際的な投機資金の流れが大きく変化している。日本では株価下落と国債利回り低下、そして円高が進んでいるが、これはリスクオフ現象の結果と解釈で…
2016.1.14
第44回
野口悠紀雄
新年早々の株価の変動は、アメリカ金融正常化後の新しい均衡への市場の模索である。しかし日本にとって最も重要な動きは、資源価格や商品価格の下落…
2016.1.7
第43回
野口悠紀雄
アメリカの金融正常化で、新興国は大きな影響を受ける。そして新しい経済均衡では、先進国は2つのグループに分かれ、経済成長率と為替の両面におい…
2015.12.24
第42回
野口悠紀雄
軽減税率について、自公両党の合意が成立した。だが消費税構造の合理化には手がつけられておらず、制度の矛盾はむしろ拡大した。このような問題を政…
2015.12.17
第41回
野口悠紀雄
7~9月期の設備投資額は増加したが、ほとんどが更新投資であり、これは日本経済の回復を示すものではない。伸び悩みの要因は売上が伸びないことだ…
2015.12.10
第40回
野口悠紀雄
賃金引き上げが経済政策の主要課題となりつつある。「どうすれば賃金を引き上げられるか」を考えるには、「なぜ賃金が上がらないのか」に関する正確…
2015.12.3
第39回
野口悠紀雄
企業利益が歴史的な高水準になっている。それにもかかわらず、経済は停滞している。企業利益の増加は人件費抑制によるものであり、そのために消費支…
2015.11.26
第38回
野口悠紀雄
日本経済は2期連続のマイナス成長になった。その原因を真剣に検討する必要がある。現状から明らかなのは、経済政策が内蔵する要因のために長期的な…
2015.11.19
第37回
野口悠紀雄
フィンテックでは多数の新しいサービスが登場し、中には伝統的な大銀行に匹敵するほどの時価総額になった企業もある。なぜこのような急成長ができる…
2015.11.12