団体客の受入態勢を整え“売り逃がし”を防ぐ!
外国人観光客の中でも爆発的な伸びが期待できる中華系に絞ると訪日人数は台湾、中国、香港の順に多い。中国本土は団体旅行が多く、台湾や香港は個人旅行の割合が高い。観光の目的はショッピングとグルメ。そこで「店側は集合場所やフロア構成など団体客を受け入れやすい環境整備、カード決済や免税手続きなどに速やかに対応できることが重要です」と日本政府観光局の薬丸裕さんは言う。
「商業施設では短時間で欲しい物を見つけやすい案内を用意したり、施設内モデルルートを作るなどして“売り逃し”を防ぐ。飲食であれば写真付きメニューを用意してオーダーがしやすくなるような工夫が大事です」
言葉が通じる中国人店員で固めると旅行感が損なわれるので、日本人店員を残す配慮も必要だ。
ショッピングエリアとして銀座や秋葉原は定番だが、これから有望なのは「帰国前に立ち寄れる東京-成田間の商業施設」なので、アウトレットデベロッパーなどが業績を伸ばしそうだ。
以下、外国人対応の先端を行く企業を紹介しよう!