今、『この国を出よ』という本が売れている。ファーストリテイリング社長・柳井正さんと経済評論家・大前研一さんの共著で、これからの日本企業は国内だけでなく世界に目を向けて生きていくべきだという内容の本だ。

 投資リサーチ会社TIWの西村尚純さんは、「この本が指摘するように、今後日本企業が成長していくには、海外に活躍の場を求めるしかない。来年以降の株式市場の本命テーマは、ずばり“この国を出よ”関連でしょう」と言う。

■海外で勝ち抜く高配当銘柄が熱い

 図のように、人口減少傾向に入った日本に対して、アジア全体では5年で2億人のペースで人口が増加するトレンドとなっている。この爆発的な成長市場で活躍できれば、将来的に高い成長を続けられる可能性はありそうだ。

 世界市場、特にアジア市場で通用する競争力高い製品やサービスを持ち、アジアの高成長に乗れる国際優良企業。それが西村さんのオススメだが、そんな優良企業で配当利回りが高い銘柄があるのか…と思いきや、西村さんがピックアップしてくれた下の4銘柄は、いずれも配当利回りが2・3%以上で、4%近いものもある。

 5%以上の銘柄も多い小型株に比べれば利回りはやや低いが、抜群の将来性を持つ国際優良企業で2・3%の利回りというのは、十分高い配当利回りと言えそうだ。

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