まずは業務改善から始めてみよう

小室 ぜひ、具体的なノウハウとして「明日からこれをやると、あなたの働き方や意識が変わる」というものを教えてください。

青野 小室さんがいつもコンサルに入ってやられているように、地道に業務改善をやったらいいと思うんです。自分の仕事を棚卸しして、「その仕事いるのか?」みたいに取捨選択をして、優先順位をつけるだけで、相当軽くなると思います。

小室 本当にそう思います。

青野 その結果として、「短時間勤務の人とか、いろんな人を採用できそうだね」となったら、それを素直にやればいいと思うんです。「とにかく定時で帰らせて、パソコンを取り上げてログインさせないようにしないと、社会から叩かれる」みたいなムードになっている会社が多いけど、ちょっと落ち着いてよ、と。「まず仕事を見直してみませんか?」と言いたいです。

小室 社会から叩かれないために、という動機ではやらされ感ばかり募って成果は出ないですよね。焦って即効性のある方法を取ろうとすると、ダイエットのように無理がきてリバウンドするケースもあります。落ち着いて地道に業務改善、ですね。 管理職の人に対してはどんなアドバイスがありますか?

青野 管理職の人が率先してくれるといいですよね。サイボウズが変わってきたポイントの1つとして、僕が育児休暇を取ったということがあります。2010年に取ったときは“なんちゃって育休”で、8月に2週間休んだだけでした。「それって、ただの夏休みですよね」と言われましたけど、当時の僕にはそれが限界だったんです。

小室 当時はそのステージにいたんですね。

青野 2人目が生まれたとき、半年間毎週水曜日に休み続けたところ、ちょっと会社の雰囲気が変わってきました。そして、2年半ほど前に3人目の子どもが生まれたときには「毎日16時にお迎えに行きます」と言って帰るようになりました。そうすると、17時が定時の人も、何の気兼ねもなく帰ることができるので、すごく好評で。

 そのあと18時までの勤務に復帰したら、「青野さん、18時まで働くんですか?」と嫌そうな顔で言われて……。

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「育児あっての商売だよね」 という風土が定着した

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