それでは次の例はどうでしょうか。AとB、どちらが正解かもうお解りですね。

「You did a wonderful work!!=すばらしい仕事ぶりですね。」

A「No, no, no, It’s Mr. Yajima.=いえいえ、矢島さんのお陰です。」

B「Thank you. Mr. Yajima was helpful.=ありがとうございます。矢島さんも手伝ってくれました。」

前職を聞かれたら自己PRのチャンス

 次に、前職での経験を聞かれました。転職する場合にはよくある質問です。

「What was your responsibility in your last job?=あなたは前の職場でどんな仕事をしていましたか?」

 この質問に対して、あなたはどう答えますか?

×「I worked in sales. Sometimes I assisted the marketing team.=私は、営業をしていました。時々マーケット部も手伝っていました。」

 これは英語としては合っていますが、このように答えたら、面接は突破できない可能性が高いです。それは、「質問にただ答えているだけで、他の志願者と差別化できていない」からです。

 このような質問に対しては、ただ答えるのではなく、自己PRや長所をプラスして返答しましょう。面接や面談は時間が限られており、自分の主張を相手にすべて伝えきることはできません。そのため、一つ一つのチャンスに全力を尽くすことが大事です。関係のない質問でも積極的に、でも自然な範囲で自己PRを付け加えていくとよいでしょう。

○「I worked in Sales. Last year, I doubled the divisional sales.=営業をしていました。昨年は部門売上を2倍に伸ばしました。」

 このように表現すれば、質問に答えると同時に、自然に自己PRができます。