グレートな答えは「どうやって」を明らかに

 実は、さらに上をいく答え方があります。先ほどの「営業をしていました。昨年は部門売上を2倍に伸ばしました。」は、goodですがgreatではないのです。

 なぜかというと、How(方法)の部分を相手に伝えられていないからです。仕事には売り上げを出す、問題を解決するなどのゴールや目標があります。そのゴールに最も効率的な方法で到達できるか、ということが仕事能力として評価されます。何をするのか以上に、どうやって実現するのかが重要なのです。

 したがって、面接官や上司は、「その人が掲げる目標、その実現方法の導き出し方と遂行能力」を知りたくてウズウズしていると言ってもよいでしょう。つまり、上の例では、「どうやって売上を倍増させたか」を明らかにすることが重要になってきます。

◎「I worked in Sales. Last year, I doubled the divisional sales in cooperation with the marketing team. I made this possible by bringing in a new training program for the department.
=営業をしていました。昨年は、マーケティングチームと緊密な連携をとって部門売上を倍増させました。新しい研修プログラムを部署に導入することでこれを実現しました。」

~することで実現した=(I made this possible by + 動名詞)

 これは「どうやって」を表現する時に効果を発揮するフレーズです。これを使って自分の実績をアピールできるようにしましょう。実際の面談ではとっさに上のような英語は出てこないかもしれません。あらかじめセリフを準備しておきましょう。何度か練習すれば自然に言えるようになります。