リアルに体験できることが
ネットに融合し大きな可能性

 インターネットの良さは、好きなタイミングで買い物できたり、動画を見たりできること。逆にスポーツをライブで観戦する、体験するというのは、そのときしかできない。若い人たちは“いつでもできる”非同期と、“そのときしかできない”同期を分けて考えていませんし、行ったり来たりしながら日々を楽しんでいます。今この場所にいる素晴らしさというリアルの良さと、日常の空いている時間で利用するインターネットの良さが融合していくことで、いろいろと面白くなっていくんじゃないかという期待感が僕にはあります。

岡田 垣根がなくなっていることもそうですけど、リアルが懐かしいという揺り戻しが起こっている印象も受けますよね。

Photo bt Y.K.

小泉 リアルに体験するところに、大きな可能性を感じています。

岡田 実は、今のスタジアムとは別に、1万5000人収容の複合型スタジアムをつくる計画を進めています。あくまで構想ですけど、個人の健康状態を日頃から端末でチェックして、年に1度、今治に足を運んでもらって施設でしっかり健康診断する。しまなみ海道のサイクリングや、サッカー観戦もセットにしたい。そうやって、リアルとインターネットの良さを使いたいと思っているんです。例えば、スタジアムにスポーツクラブを併設して、そこの(ランニングやウォーキングを行う健康機器の)トレッドミルは10番の選手と同じスピードにしてみるとか、いろんな試みができるんじゃないかと考えています。

小泉 中でも、VRが新しいファンとのエンゲージメントの形になるんじゃないかなと思います。

岡田 それはすごく興味深いですね。