もうコソコソ生きるのは止めた!
カミングアウトを決意

 発症から約2年、2012年に小豆さんは「打倒!円形脱毛症 私、ピカピカの1年生」を出版した。当時の心境を小豆さんが語ってくれた。

「もうハゲを隠してコソコソ生きたり、悩んだりするのを止めにしたい。なので出版することでカミングアウトしよう!そして堂々と生きよう!と思ったのです。主治医の先生は治療という形で世の中に自分の能力を提供している。私はギャグ漫画家として世の中に何を提供できているのだろう?ハゲを面白おかしく書いて、私のように悩んでいるハゲた人たちに元気を取り戻してほしい」

ハゲだって堂々歩きたい!絶望から立ち上がった女性漫画家の軌跡「ハゲかっこいいプロジェクト」のメンバーたちと。18年秋を目指して目下フラッシュモブの練習中だ

 そしてさらに小豆さんは、ハゲの社会的地位向上を目指した音楽バンド「BOZESTYLE」と、ボールドヘアの女性の美を引き出すプロジェクトを進行している団体「ASP」と一緒に17年、新団体「ハゲかっこいいプロジェクト」を発足した。髪がないことがハンディキャップにならない社会を目指し、定期的に「ハゲた人の面白イベント」を行っていく団体だ。

 そしてこの団体としての最初のイベントが前述したフラッシュモブだ。これは小豆さんがイギリスで脱毛症団体の人たちがフラッシュモブを行った映像を見て、大きく感動したことがきっかけだという。

「年に1度、『ハゲ独立記念日』を作り、ハゲ祭りを盛大に行いたい!代々木公園等で練習や撮影は随時行っているので気軽に声をかけてください」。小豆さんは力強く言ってくれた。

 特に昔の日本では「ハゲはダメなもの」として恥じ入る文化があった。女性であればなおさら、その気持ちは強くなるだろう。しかし時代は変わりつつある。こういった「ハゲしい団体」の活躍、そして実際にイベントに参加することにより1人でも多くのハゲに悩む人が希望を取り戻し、大手を振って歩いてほしい。

「『ハゲていない人(有毛者)が、ハゲている人を羨ましがるような世の中になること』を願って」(小豆さん)。

(ジャイアント佐藤/5時から作家塾(R))