サウジアラビアを訪問中のマイク・ポンペオ米国務長官は16日、サウジ指導部に対し、同国政府に批判的だったジャマル・カショギ記者の失踪を巡る疑惑を早期に解消し、外交危機の収束に努めるよう求めた。米当局者らが明らかにした。カショギ氏の失踪は世界的に非難を浴び、米国とサウジの関係をぎくしゃくさせている。カショギ氏は2週間前にイスタンブールのサウジ総領事館に立ち入った後、行方が分からなくなっている。トルコ政府はカショギ氏が総領事館内で殺害されたとの見解を示している。米当局者らによると、ポンペオ氏は夕食会に先立ち、サルマン国王やムハンマド・ビン・サルマン皇太子、アデル・ジュベイル外相と率直な意見交換を行った。