サウジアラビア人記者の失踪事件を受けて争点に浮上した同国主催の投資会議を巡り、アジア大手企業の最高経営責任者(CEO)は総じて、出席するかどうか、態度を明確に表明していない。欧米の企業幹部は出席見送りを相次いで表明しており、対照的な動きとなっている。投資会議は23日から3日間、リヤドで開催される。10月14日時点で、登壇が確認されている出席者の多くには、アジア企業幹部の名前が多く並んでいる。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)はこのうち10人以上について問い合わせたが、出席するかどうか明確に態度を表明した幹部はほとんどいなかった。一部のアジア諸国は米国と異なり、サウジ産原油に大きく頼っているほか、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子が旗振り役となっているサウジの経済改革に、アジア企業が参加していることが背景にある。