米カリフォルニア州の消防当局は25日、同州史上最悪の犠牲者を出した山火事を鎮圧したと発表した。死者は少なくとも85人にのぼり、1万9000棟以上の建物が損壊した。消火活動は数週間にわたって続き、1000人以上の消防士が参加。ここ数日はまとまった雨が降り、火の勢いが衰えていた。米森林局のジェニファー・エリクソン報道官は、「封じ込めた地域を越えて火が広まるようなことはもうないと考えている」とした。山火事は鎮圧されたものの完全に消えたわけではなく、一部では火がくすぶっているエリアもある。エリクソン氏は「今後もしばらくは煙が上がり続ける地域がある」と述べている。今回の山火事は11月8日に州北部のビュート郡で発生し、乾燥した森林や強風にあおられ瞬く間に拡大。カリフォルニア州森林保護・防火局は出火原因について調査中だとしている。