
カーネギー、マーフィー、スティーブン・コヴィーなど、英米一流の思想家やビジネスパーソンなどの名著を原書で読むなかで発見した、人生・生き方の共通法則とは。新刊『英米の名著から翻訳家が発見! 世界の一流は朝・昼・晩に何をしていたのか』(青春出版社刊)から抜粋して紹介します。
「習慣」は第二の天性である
ビジネスで大成功を収めた人、効率よく働いて幸せを手に入れた「ハイパフォーマー」とよばれる人、卓越したスキルを身につけた人、“なりうる最高の自分”になれた人……。
当たり前のことですが、そうした「一流」の人も平凡な人も1日の長さはまったく同じです。それなのに大きな差がついているのは、ひとえに1日1日をどう過ごすかに大きな違いがあるからです。
習慣は、驚くべき力をもっています。生まれつきの才能よりも、どんな習慣をもつかのほうが、成功への道に大きな影響を与えるともいわれています。
英語のことわざにHabit is second nature.(習慣は第二の天性)というものがあるように、習慣化すればひとつの才能に変わるのです。
1日の努力では何も変わらないように思えるかもしれません。実際、たいして変わりはしません。しかし1日1日の積み重ねが大切なのです。
一流は、明確さを求める
アメリカのハイパフォーマンスコーチ、ブレンドン・バーチャードによれば、一般の人とハイパフォーマーを比べたところ、ハイパフォーマーにはthe habit of seeking clarity(明確さを求める習慣)があったそうです。
ハイパフォーマーは、どのようなことに対して「明確」だったのか?