夏場の軽快ジャケットの正解とはどんなものか。物理的な軽さだけでは服好きな紳士には物足りないはずだ。暑い最中もつい羽織りたくなる、ある種の高揚感を得られる一着がいい。
上質さに心躍る【シルク&リネン】
リネンの爽快さに加え繊維の女王の贅沢さも堪能
夏場となると天然リネンのサラリとドライなタッチが恋しくなる。とはいえリネン100%のジャケットはシワになりやすく、ケアが面倒。ゴワゴワして実は着心地もさほど優れないものもある。そんなところからウールにリネンをブレンドした"リネン混"を選ぶ人が多いが、より上質な一着を求めるなら、そこにシルクまで混ぜた三者混素材を狙うといい。
こうした"シルクリネン混"のメリットは、リネンの爽快感に加えて確実にラグジュアリーな風合いが高まるところ。少量の混率であっても、繊維の女王と呼ばれるシルク独特の優雅な光沢や滑らかなタッチが生きるのだ。さらに3種の繊維混合のため、表情がぐっと豊かに仕上がるのも魅力。それぞれの色の染まり具合の違いから、無地でも独特のメランジ感を得た奥行きある色調となるのも特徴だ。
嬉しいことに今季の店頭にはシルクリネン混ジャケットが豊作。爽やかなだけでなく、気分まで上がる一着がお望みならお試しを。
【LARDINI / ラルディーニ】
クラシックな英国調柄もシルク&リネンでリュクスに
粋なグレンチェックを配した生地は、シルクが多めに入ることで見るからにソフトなタッチ。それでいてリネンの爽快さもしっかり残す。得意の軽快仕立ても冴え、じつに快適な着用感だ。ウール59+シルク33+リネン8%。