米国防総省は、最新型ステルス戦闘機F35の多国間共同開発プログラムに関して、トルコ軍パイロットの訓練参加を中止し、トルコへの同型機売却も凍結する方針を通告した。国防総省関係者が7日、明らかにした。米国はトルコとの亀裂が深まる中、一段と圧力を強めた格好だ。パトリック・シャナハン国防長官代行はトルコ国防相への書簡で、トルコ政府がロシアからミサイル防衛システムを購入する計画を実行に移せば、米国はF35共同開発プログラムへのトルコの参加を打ち切る措置を講じると伝えた。書簡は7日に公表された。F35開発は世界的規模の兵器開発プログラム。同戦闘機を製造する米防衛大手ロッキード・マーチンは、共同開発プログラム期間を通して少なくとも4500機の需要を予測しているほか、アナリストは開発プログラム費を4000億ドル(約43兆円)と見積もっている。