「私は不公平です。お金はある方からいただきます」ケチな資産家が貧乏な男との格差に気づいて少し笑ったワケブラックジャックによろしく 佐藤秀峰

若き研修医の視点から日本の医療が抱える問題を描いた、佐藤秀峰の人気マンガ『ブラックジャックによろしく』。斉藤英二郎は、永禄大学の研修医だ。同じく研修医で他大学出身の道場久善が突然、大学病院を辞めてしまった。斉藤は道場を引き戻そうと、彼の家に向かった。リアルな描写で衝撃を与えた医療マンガの第19話「徳ちゃんと先生」を掲載する。

【あらすじ】

 主人公・斉藤英二郎は、永禄大学附属病院(永大病院)の第一内科で研修している25歳の研修医だ。

 彼と同じように研修をしていた道場久善が「思うところあって、永大を去ることにしました」という書き置きを残していなくなってしまったので、斉藤は彼を引き戻しに行く。

 道場の住まいは「道場診療所」という、彼の祖父が所長を務める東京・国分寺にある町の診療所だった。

 斉藤が「大学病院を辞めてほしくないよ」と語りかけ、重苦しい雰囲気の中、祖父(じいちゃん)は酒を出す。そんな中で、道場はなぜ永大病院で研修しようと思ったのかという理由をぽつりぽつりと語り出す。

「僕はじいちゃんみたいに……地味で……貧乏で……つまんない医者になんかなりたくなかった!」「だから永大で最先端の医療をやりたかった」と本音を漏らす。

 その様子を静かに見守る祖父――その時、電話がなった。古くからの仲で、ガンの末期患者である徳さんの元へ車を走らせる一行。

 徳さんと祖父の関係性には物語があった――。

 若く、高い志をもった斉藤が、日本の医療の厳しい現実と向き合いながら成長していく物語。マンガの続きは『ブラックジャックによろしく』でチェック!

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