――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  米中貿易摩擦が不意に再燃し、米連邦準備制度理事会(FRB)はつい先週まで予測されていた水準よりはるかに大幅な利下げを実施するかのような状況になってきた。どこかおなじみの展開ではないだろうか。  ドナルド・トランプ大統領が昨年、幅広い中国製品に対して発動した関税と、それに対する中国の対抗措置から米国経済の成長不安が広がり、2018年終盤の米国株安につながった。その後FRBが利上げ停止を決めると、米国株は年明けとして過去最大級の反騰を記録した。