【シュトゥットガルト(ドイツ)】欧州自動車産業の中心地では、ガソリン車から電気自動車(EV)へのシフトがもたらす経済への影響を巡り懸念が高まっている。  大手メーカーから部品・サービス会社など裾野の広い関連産業に至るまで、ドイツ自動車業界のEVシフトへの対応は不十分で、世界のEV市場で覇権を握ることはできないのではないか---当局者や業界首脳は目下、こうした危機感を抱いている。そうなれば雇用や税収、経済成長さえも脅かされかねない。  EVの組み立ては従来のガソリン車ほど複雑でも、人手を要する作業でもない。一部は外国からの輸入技術に依存する。