【上海】中国では貿易戦争や景気減速、信用収縮などで民間起業家に対する圧力が高まる中、政府系機関などが記録的なペースで民間企業の株式を取得している。  民間企業への出資加速は、ここ数十年続いた傾向、すなわち労働力に占める割合や資産保有比率に反映されるように、国有企業がその役割を低下させてきた流れに逆行するものだ。公的部門の企業は通常、民間の競合企業よりも効率性や革新性が劣るため、このような出資攻勢は経済成長の新たな阻害要因となる可能性がある。  民間企業はそもそも立場が弱く、手数料の安い銀行ローンやその他の資金調達手段へのアクセスが限られている。