ドナルド・トランプ米大統領は10日、米ミネソタ州で開いた選挙集会で、ジョー・バイデン前副大統領の息子ハンター氏を非難し、父親の名前を利用して利益を上げたなどと述べた。議会下院が自身の弾劾調査を正式に開始して以降、初めて開いた選挙集会で、トランプ氏は再選に向けハンター氏を最大の標的にしていくことを明確にした。陣営に「ハンターはどこだ?」と書かれたTシャツを作るよう求める場面もあった。トランプ氏はハンター氏について「あまり賢くない」と揶揄(やゆ)。「ハンター、君はエネルギーについて何も知らない」とし、「中国についても何も知らないし、正直なところ、あらゆることについて無知だ」と続けた。さらに、民主党からの指名獲得争いで先行し、大統領選で争う可能性があるバイデン氏にも矛先を向け、「彼がいい副大統領だったのは、バラク・オバマの機嫌の取り方を理解していたからにすぎない」と述べた。