ジャスティン・トルドー氏(47)は、カナダ自由党の党首、そして首相に就任する10年近く前、首都オタワの連邦議会内のレストランで、著名な政治評論家ドン・マーティン氏と昼食を共にしていた。自身に関する書籍出版の話を持ちかけられていたためだ。マーティン氏は、ピエール・トルドー元首相の息子で、当時新人議員だったトルドー氏が数年以内に自由党党首になるとふんでいた。トルドー氏のこれまでの歩みについて書籍を出版すれば、カナダ国民に知ってもらういい機会になると訴えた。だがトルドー氏はその申し出を断った。首相になることは絶対にないと語ったという。そして、トルドー氏は自分には秘密があるとのそぶりを見せた。マーティン氏は先頃、その「秘密」について「私の要請を丁重に断るための気の利いた冗談だと思っていた」と語っている。