ウェア以外にも続々登場
睡眠市場はこんなに熱い

 小島衣料にはユーザーから「寝起きがすっきりした」(30代女性)、「寝付きが良くなった」(40代女性)、「疲労感の軽減を体感できた」(30代男性)などの声が寄せられている。常に効果が実感できる人、筆者のように季節による人など、個人差はあるのかもしれないが、テスト販売は好調で、パジャマ上下で2万円(税別)という高額にもかかわらず、1000着が売れた。

東急ハンズ新宿店に設けられた「リフランス」の売り場。ネット通販も展開している

 今年9月からは縫い目なく編み上げた無縫製ニットのスウェット上下、Tシャツ、アイマスクをラインアップに加え、リカバリーウェアシリーズとして本格的な販売に乗り出した。「百貨店や東急ハンズなどの雑貨店で売り場を確保するほか、ネット通販での販売にも注力する。ネット広告も積極的に打ち、健康を気遣う高齢者や睡眠に悩んでいる方に認知を広げていきたい」と、小島衣料の石黒崇社長は話す。

 他社の動きも活発だ。磁気ネックレスを展開するコラントッテが、磁気を使った休息ウェア「スイッチングウエア」を投入し、その他、AXF(アクセフ)、ACCAPI(アカピ)、A.A.TH(アース)など国内外のさまざまなメーカーが参入している。

 一方で、最近の睡眠市場は他の分野でも話題に事欠かない。例えば、通常のコーヒーとカフェインレスコーヒーを睡眠の前後で飲み分けることで、円滑な入眠と快適な目覚めを提供する「ネスカフェ 睡眠カフェ」(日本ネスレ)、集中仮眠により疲れを取る疲労回復専門ジム「ZERO GYM(ゼロジム)」(ビジネスライフ)、入眠から起床まで睡眠の状態によってベッドの角度が自動的に変わり、快適な睡眠を実現する「アクティブスリープベッド」(パラマウンドベッド)など、百花繚乱状態だ。

“着るだけ”という手軽さで睡眠の質を上げるとされるリカバリーウェアは、活性化する業界の中でも特に伸長するジャンルとして、今後も熱気を帯びそうだ。

(大来 俊/5時から作家塾(R))