今年3月、大井町に少し変わったカフェがオープンした。その名も「ネスカフェ 睡眠カフェ」。コーヒーと共に、上質な睡眠を体験できるというコンセプトのカフェだ。一体どのようなものなのか?(清談社 藤野ゆり)

大井町に登場した
「睡眠カフェ」とは

大井町の「ネスカフェ睡眠カフェ」
過去、都内で期間限定オープンした際には、行列ができるほどの人気に。それを受けて今回の大井町は常設店としてオープンした

 東京・大井町に登場した「睡眠カフェ」。実は、ネスレがこれまで、3度にわたって期間限定で行っていたカフェの、初の常設店である。

「カフェインを含むコーヒーとカフェインレスコーヒーの飲み分けを通じて新しい睡眠スタイルを提案すると共に、高級寝具のフランスベッドとコラボすることで、現代人にとって深刻な課題となっている『睡眠負債』などの問題解決のひとつになればという思いでオープンしました」

 そう語るのはネスレ日本飲料事業本部でユニットマネジャーを務め、睡眠カフェの仕掛け人でもある高岡二郎さんだ。

 実はこの睡眠カフェ、過去3回開催した際は、店舗前に行列ができるほどの大きな反響を呼んでいる。

「正直最初は寝てくれるかな…と不安だったのですが(笑)、みなさん意外とすんなり寝ていただけて、その効果に僕自身驚きました。最初に原宿で展開した睡眠カフェでは、オープン前から行列ができました」(高岡さん)

 その後、銀座で2度の期間限定オープンを果たした睡眠カフェは、いずれも大盛況。需要や期待度の高さを感じ、今回常設オープンとなった。多くのオフィスビルが立ち並ぶ大井町ゆえに、平日は周辺のビジネスマンが訪れ、週末は遠方から観光客が来店するという。

 コーヒーで有名なネスレが、なぜ「睡眠カフェ」なのか?そこには、夜の睡眠の質を高めると考えられるカフェインレスコーヒーをより訴求したいという願いがある。

「日本では、まだまだカフェインレスコーヒーの認知度が低く、シェアはコーヒーマーケットの1%ほど。一方、アメリカやヨーロッパでは、就寝前に飲むならカフェインレスというのが周知されてきていて、カフェインレスコーヒーのシェアは1割程度。授乳期や妊産婦専用と思われがちな日本人の意識を変えていきたい」(同)