米アップルが30日公表した7-9月期(第4四半期)決算は、主力のスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」事業が落ち込む中でも、増収を確保した。売上高は1.8%増の640億4000万ドル。ウエアラブル端末の販売増加に加え、アプリや音楽配信、モバイル決済などサービス事業の好調が寄与した。iPhoneの売上高は9.2%減少したものの、これを補った。利益は3%減の136億9000万ドル。市場予想は上回ったものの、ティム・クック最高経営責任者(CEO)が2011年に就任して以降初めて、通期の全4四半期で減益となった。顔認証技術を搭載した高額iPhoneを投入した2017年以降、研究・開発(R&D)費も増加傾向にあり、販売コストが著しく上昇している。