日本経済は「縮小局面」に入った
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 アベノミクスの期間に目覚ましく増加した製造業の営業利益が、いま減少している。

 また、これまではほぼ上昇を続けていた名目賃金が下落している。

 日本経済の様相が大きく変わり始めた。

米中貿易戦争の影響で、
日本の輸出も大きく減少

 アベノミクスの期間に、日本企業の利益は顕著な増加を続けた。全産業の営業利益は、第一次安倍政権が発足した2012年10~12月期の10.6兆円から、19年1~3月期の19.5兆円まで、ほぼ2倍になった。

 しかし、製造業の利益には、18年以降、明らかに変調が見られる。

 営業利益の対前年同期比は、18年7~9月期以降、マイナスになっている。

 19年4~6月期には、対前年同期比がマイナス22.4%という大きな落ち込みになっている。

 この結果、19年4~6月期における製造業の営業利益(4.2兆円)は、15年前半頃の数字に戻ってしまった(図表1)。