世界経済が成長する中で、日本の生産性が低下している。このため、日本の相対的地位が低下する。
シンガポールと香港が、1人当たりGDP(国民総生産)ですでに日本より高い値だ。近い将来に、韓国と日本の関係も逆転する。
生産性向上の基礎となるべき高等教育の分野で、日本の落ち込みが著しい。
経済力が落ちるから教育・研究が進まず、開発力が落ちる。そのため経済力が落ちる、という悪循環に陥っている。
韓国や台湾が、
1人当たりGDPで日本に迫る
アジア諸国地域の1人当たりGDPを、日本を100とする指数で見ると、シンガポールと香港は、2000年代の初めには日本の6割程度だったが、シンガポールは00年代の中頃に日本を抜いた。現在では、日本の1.5倍を超えている。
香港は14年に日本を抜き、現在では日本の1.2倍を超えている。