韓国のタレントは幼い頃から訓練を受け下積みを経験していることが多く、パフォーマンスのレベルが比べようもないくらい高い。

 だが、日本で圧倒的な人気となったのは、欧米などでも活動を広げハイヒールで完成度の高い踊りを見せる少女時代ではなく、スニーカーでかわいく踊り「一生懸命」が感じられるKARAであった。

 少女時代よりKARAのほうが日本人好みの「応援したくなるアイドルグループ」だったのだろう。

 2012年に李明博大統領が竹島に上陸してから起こった嫌韓の空気に打ち勝つことはできなかったが、その後に訪れるK-POPアイドルグループの第二ブームの下地を作ったという意味で、KARAの功績は決して小さなものではない。

TWICE登場で
再びK-POPブーム

 AKBのCD商法はファンの経済格差を生み出すものである。お金を出せるほどに長い時間話ができるのであるから、ファンが高齢化するのは必然である。

 また、AKBから派生したローカルアイドルや地下アイドルなどが数多くできると、経済的な余裕のあるファンが能動的にアイドルを消費できるようになる。

 だが、経済的な余裕のない若者層のファンがYouTubeなどネットで楽しめるアイドルに向かうのは当然だろう。

 このころから、日本のアイドル消費の中心は若者から中高年へとシフトしてしまっていた。

 一方、K-POPも少女時代以降のアイドルグループは低迷を見せ始めていた。日本市場から排除されるとセクシーさをアピールするグループが増えて、露骨に体の線を見せる衣装を着るのが当たり前のようになっていった。

 そうなると、若い層は徐々に脱落して、「K-POPアイドルといえばセクシーさ」を喜ぶ層だけがひそかに楽しむものになった。

 それでも、K-POPの仕掛け人たちは辛抱強く日本市場へのアクセスは持ち続け、少女時代に匹敵するグループは出ないものの、小粒ながらそのエンターテイメント性を継承するグループが現れており、日本でも一定のファンが残留するだけの停滞の時期が続く。

 そんな停滞を破ったのがTIWCE(2015年以降)の登場だ。