身延山・久遠寺のシダレザクラ

 身延山は山梨県身延町にある標高1153mの山です。標高400m付近には、鎌倉時代に日蓮聖人が日蓮宗を開いた日蓮宗総本山、身延山久遠寺があります。

 久遠寺の境内には樹齢400年と言われる有名なシダレザクラがあります。シダレザクラはソメイヨシノよりも1~2週早く満開を迎えます。枝に溢れる花弁をたたえた満開のシダレザクラは、まるで滝のよう。圧巻の迫力です。桜の季節には、日蓮聖人を慕う多くの参拝客に加えて、全国からたくさんのカメラマンもこの地に訪れます。

 身延山全体には約300本の桜が点在していると言われていますが、久遠寺の西側に位置する西谷には樹齢300年のシダレザクラが25本あり、一斉に咲きそろう時期には谷全体が桜に彩られます。久遠寺から身延山山頂へ運行している身延山ロープウェイに乗ると桜色の谷を上から鑑賞することができます。また、久遠寺の参道口に建つ三門の前にも見事なシダレザクラがあり、この桜は境内よりも遅い時期に開花するので2度楽しむことができます。

 このシダレザクラの競演をドローンで撮影しました。ぜひご覧ください。

※ 撮影日は3月下旬です。

(撮影・文/クレセントエルデザイン)