仕事と育児は
同時に解決すべき課題

 では、僕が考える理想の社会とは何か?
 僕は、人間は動物であると考えるタイプです。
 動物にとって何が一番大事かといえば、次の世代を育てることが動物としての責務なので、僕の理想社会は、世界で一番赤ちゃんを産みやすい国です。

 これは別に、戦時中のように「産めよ、増やせよ」というわけではなく、女性が産みたいときにいつでも赤ちゃんが産める国が、理想の社会だと思うのです。

 僕は、仕事と育児は両立しかないと思っています。
 赤ちゃんを産まなければ、社会は滅んでしまうし、仕事をしなければ、ごはんが食べられない。

これは選択の問題ではなく、
同時に実現しなければいけない。

  だから、みんなが自分の好きな仕事ができる。
  みんなが産みたいときにいつでも赤ちゃんが産める。
  そんな社会を目指すべきだと思うのです。

 ただ、今の日本の現状を考えたら、この閉塞感はなんとかしなきゃいけない。
 骨折り損のくたびれもうけではこの社会は持続可能ではない。
 日本の平成の30年間を振り返ってみると、年間2000時間も働いてGDP1%弱の成長が続きました。
 こんな状況では、みんな疲労していって閉塞感ばかり広がりますから、少しでも残業時間を減らして、「メシ・風呂・寝る」の生活から「人・本・旅」の生活へとライフシフトしていくしかないと思います。

 過去の僕の『哲学と宗教全史』全連載は「連載バックナンバー」にありますので、ぜひご覧いただき、楽しんでいただけたらと思います。