この春に解雇された人々の大多数は、かなり早い時期に仕事に戻れると思っていた。だが、多くの人にとってそれは都合の良い考えだったことが明らかになりつつある。全米各州が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)前の常態に戻るよう奨励するなか、飲食店や工場などは、再開を認められてもそうしないか、スタッフを減員して再開すると述べている。連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は米経済の回復に1年以上かかりかねないと警鐘を鳴らしてきた。閉鎖は突然で急速だった。2月には、失業率は50年ぶりの低水準である3.5%を記録し、多くの企業が人材確保について懸念していた。数週間後には、大恐慌以降で最大規模の解雇が進んでいた。
米労働市場、経済再開も回復に長い道のり
一時的と期待されていた失業が恒久的なものになりつつある
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