ドナルド・トランプ米大統領は5月27日、フロリダに向かうエアフォースワン(大統領専用機)の機上で、ミネアポリスで警官に取り押さえられて死亡したジョージ・フロイドさんの動画を見た。その後、捜査を指示したとツイートするとともに、「ジョージさんの遺族と友人にお悔やみを申し上げる。正義が下される!」と述べた。トランプ氏は、全米の主要都市に暴動が連鎖的に広がる中、フロイドさんの遺族に対して、引き続き哀悼の意を表している。しかしながら、結束や冷静な行動を呼びかける米大統領としての伝統的な役割を果たすことは避け、むしろ「略奪が始まれば、銃撃も始まる」とデモ隊に警告するとともに、強硬姿勢で臨むよう各都市に呼びかけるなど、暴動に対する戦闘的な姿勢を強調している。