エンプティカロリーはアルコール以外にカロリーになる成分が含まれていないというだけのこと。ハイボールはいくら飲んでも太らないなんて、そんなことは夢物語である。

 しかしビールには脂肪の合成を抑えるキサントフモールが含まれている。酒は飲みたいが太りたくないというのなら、ビールを選ぶのが賢明なのだ。

アルコール飲料では
ビールのプリン体が突出

 痛風になるとものすごく痛いらしい。私は、なったことはないが、痛風で苦しんでいた友人によれば、皮膚を内側から無数の針で刺すように痛いそうである。そして、この友人は医者から肉とビールを禁止された。

 痛風の原因物質はプリン体だ。うま味成分には核酸由来(かつお節のうま味であるイノシン酸など)のものがあり、ここにプリン体が含まれている。肉や魚でうま味の多い食べ物は基本的にプリン体が多い。レバーや白子、魚卵あたりが危険なほどに多く、肉類がそれに続く。

 プリン体は分解され、尿酸となって排泄される。しかし尿酸が多すぎると排泄が間に合わず、血液中にたまった状態になる。これも限界を超えると尿酸が結晶になって関節部分にへばりつく。運動などの衝撃で尿酸の結晶が関節からはがれると、炎症が起き、これが痛いのだ。

 痛風の原因物質であるプリン体の量を減らせば、痛風の炎症箇所も減るという理屈で、肉類や魚卵、納豆や豆腐などの大豆製品(プリン体が多い)を禁じる医師は多い。

 だが、なぜビールも禁止されるのだろうか。

 それはアルコール飲料の中でビールのプリン体が飛びぬけて多いからだ。

 ビール会社のサイトによれば、ビール(100ml当たり)のプリン体はラガービールで5~10mg。ビール中ビン1本で25~50mgぐらい。ウイスキーのような蒸留酒にはほぼ含まれず、ワインで0.4mg、日本酒が1.2mg。ビールのプリン体の量は、けた違いである。