川口友万
もはやラーメン店ではない?「1000円の壁」をやすやすと超える高級店が増加、人気のワケとは【写真付き】
東京商工リサーチによると、2024年1~9月のラーメン店の倒産状況は47件で、過去最悪。5人以下の小規模店舗が倒産しており、ラーメンで一獲千金の夢は厳しくなっている。一方で原材料費の高騰が続き、「1000円の壁」を超える1杯1000円以上のラーメンも増えてきた。これからのラーメン店はどうすれば生き残れるのか?高級化に賭けた経営者に話を聞いた。

慶応高校野球部・森林監督、甲子園を優勝したからこそ言える「高校野球の半分は嫌い」の真意
今夏の甲子園で107年ぶりの優勝を成し遂げた慶応義塾高等学校野球部。「髪型自由」「長時間練習なし」など、これまでの高校野球の常識を覆す指導方針を掲げて目標を達成した森林貴彦監督に、パーパス・ブランディングで知られるコンサルティング会社エスエムオー社長の齊藤三希子氏が、組織作りのあり方などを聞いた。

糖尿病と腎臓病……中高年で気にならない人はまずいないだろう。厚労省によれば、糖尿病患者は予備軍を合わせると1370万人、腎臓の機能が少しずつ落ちていく慢性腎臓病患者は、なんと1330万人もいる。10人に1人が罹患(りかん)しているわけだ。糖尿病と腎臓病はセットで悪化していく傾向がある。糖尿病になると腎臓が弱り、腎臓が悪化すると糖尿病も悪化するのだ。だから糖尿病対策は腎臓病対策であり、逆に腎臓を守ることは糖尿病を防ぐことになる。こうした生活習慣病を治すことは難しく、患者数も増える一方だ。そこで食事を見直し、病気にならない、病気の進行を抑えるために「メディカルライス」という医療用の米を食事に取り入れることが研究されている。

かつてピロリ菌が見つかったとき、これで胃がんは予防できる病気になったと考えられ、日本でも抗生物質を使ったピロリ菌の除菌が勧められた。ところが、「ピロリ菌の除菌は胃がん防止に効果はあるが、他のさらに厄介な病気を引き起こすことになる」というのが昨今の見識である。年末年始に食べ疲れ飲み疲れた胃腸を揺るがす、激変の医療常識をレポートする。

熱いお風呂が恋しい。休みの日には温泉旅行に出かける人も多いだろう。温泉や銭湯で広いお風呂に入るとリラックスできると感じる。これは単にイメージではなく、本当にリラックスできる。

高齢化やコロナ禍を受けて健康ブームが続いている。最近の研究でわかってきたのが、人体の臓器は高度なネットワークによって統合されており、たとえば心臓は心臓だけで動いているわけではないということだ。よく知られているのが、脳と腸が互いに影響しあう「脳腸相関」だ。「腸は人間の第二の脳」という言葉を聞いたことがある人もいるだろう。生物の進化は食べることと排泄することから始まっている。

コロナによるダメージは各業界に及んでいるが、酒類業界も例外ではない。飲食店の営業自粛のあおりを受けて2020年に廃業した酒類の卸売業者は全国で109社。1999年から始まった統計で最悪の数字となった。特に日本酒の出荷量は1973年度の177万キロリットルをピークに20年度には4分の1以下の41万キロリットルまで減少、今年はコロナの影響にさらに大きく出荷量を落とすとみられている。日本酒業界はこの苦境を乗り切るため、さまざまな新しい取り組みを続けている。

飲食店にビーガン(肉だけを避けるベジタリアンと違い、乳製品や卵を含むあらゆる動物性食品を避ける完全菜食主義者)対応をうたうメニューが増えてきた。以前はインバウンド需要見込みだったが、コロナ禍による訪日客の激減で一時期はビーガンメニューを取りやめる店が増えた。一時期はラーメンチェーンまでビーガンメニューを出していたがウソのように消えてしまった。

文字通り朝起きてから寝るまで、大人も子どももスマホに夢中だ。スマホの目覚ましで起き、スマホでニュースを読み、メールをチェックし、通勤中もスマホを手放さず、休憩時間もスマホでゲームをしたりSNSをチェックしたり、こんなデバイスはこれまでなかった。これまでゲーム脳やテレビ中毒など新しいデバイスやデジタルサービスが生まれるたびに、批判的な言説が流れ、それを科学が否定するという繰り返しだった。スマホに感じる不気味さもこれまでの言説と同様に、新しい技術に対するアレルギーでしかないのだろうか。

今年も春の花粉シーズンがやってきた。今や国民病ともいえる花粉症。くしゃみや鼻水で苦しむ人たちからすれば、花粉を飛散させるスギの木を切り倒してほしいというのが本音ではないか。なぜそれができないのか、林野庁に聞いてみた。

新横浜ラーメン博物館は昨秋、ラーメン発祥の店といわれる来々軒のラーメンを再現した。驚くことに、100年以上前に開業したそのラーメンは、今どきの化学調味料を使わない無化調のしょうゆラーメンそっくりだった。では次の100年、ラーメンはどこへ向かうのか。

新型コロナウイルスによる外出自粛やテレワークの普及により、長時間座りっぱなしの生活をする人が増えている。だが、座りすぎには驚くほどの危険が潜んでいる。座ることと健康についての書籍も多い、早稲田大学スポーツ科学学術院教授の岡浩一朗氏に話を聞いた。

2020年の流行語大賞は「3密」。トップ10には「アベノマスク」「アマビエ」「オンライン○○」「Go Toキャンペーン」など、新型コロナの流行を色濃く反映した言葉が並んだ。言葉は時代を映し出し、時代を理解する足掛かりとなる。コロナ禍で、欧米ではどのような言葉がはやっているのかを調べてみた。

今年はコロナの影響で忘年会や新年会などの酒を飲む機会は減ったものの、その分、家飲みが増えた人も多いのではないだろうか。そこで、「酒はちゃんぽんだと悪酔いする」「牛乳を飲めば酔いにくい」など、酒にまつわるうわさ話と正しい酒の飲み方について、雪の聖母会聖マリア病院 臨床・教育・研究本部長であり、「教えて!『かくれ脱水』委員会」の委員でもある靍知光(つる・ともみつ)医師に聞いた。

筋肉は裏切らないと体をマッチョに鍛えることがはやっている。しかし思うように成果は上がらず、かといってトレーニングをハードにすると疲れがとれず、そのうちジムへ行くのも面倒に。迅速な疲労回復とパフォーマンス向上を助けるのは、的確な栄養補給だ。スーツの似合う引き締まった体を目指して、最新科学で栄養補給を行おう。

2010年6月、地球へ帰還した小惑星探査機「はやぶさ」は、エンジントラブルや位置情報のロストなどの困難を乗り越え、真っ赤に燃えながらオーストラリアのウーメラ砂漠上空で燃え尽きた。その姿に心打たれた日本人は多かっただろう。12月6日に帰還する「はやぶさ2」も小惑星リュウグウの探査を終えて帰ってくる。はやぶさシリーズの裏には、NASAのまねはしないというJAXAの強い意志があった。

11月29日は「いい肉の日」。スーパーで牛肉を選ぶ時、国産牛と和牛で値段が倍も違い、さらにA4等級やA5等級とつくと一段と高くなる。高くなるには理由があるはずだが、ご存じだろうか。おいしい肉を楽しむための基礎知識をプロに聞いた。

11月19日はボージョレ・ヌーボーの解禁日。かつては赤ワインが健康にいいといわれたものだが、最近はすっかり耳にしなくなった。百薬の長ともいわれるお酒だが、実際はどうなのだろうか。本当に適量を飲めば健康になるのだろうか。ワインと健康の関係を最新の研究から紹介する。

菅義偉氏が首相に決まった時、アンチエイジング業界がざわめいた。理由は、菅氏が議連『日本を明るくする会』のメンバーだったから。『日本を明るくする会』は通称ハゲ議連、つまり頭が明るくなってしまった議員の集まりだ。ところで、矢野経済研究所によれば、発毛・育毛剤の市場規模は微増が続き、2019年で約720億円に上っている。頭を明るくしないためにはどうすればいいのか。薄毛対策の最前線を調べた。

秋の夜長に虫の声は風流だが、それもいずれは「コオロギがいる。つかまえて食べよう」になるのだろうか。最近、昆虫食のニュースをよく目にする。背景にあるのは人口増による食料危機、特に肉や魚が不足する「タンパク質クライシス」が心配されているせいだ。
