米国の経済と労働市場は新型コロナウイルス流行による景気悪化から従来予想を上回るペースで回復している。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)による月次調査でエコノミストらが見解を示した。調査対象となった民間・学界エコノミストが予想する7-9月期(第3四半期)の米国内総生産(GDP)は前期比年率23.9%増と、前回調査の18.3%増を大きく上回った。全米製造業者協会(NAM)のチーフエコノミスト、チャド・モートレー氏は「多くの経済指標がコンセンサス予想を上回っていることは心強く、米経済が予想以上に力強く回復しつつあることを示唆しているかもしれない」と指摘。「そうはいっても、とりわけ労働市場や新型コロナ流行を巡る不確実性など、難題は根強く残る」と述べた。