ドナルド・トランプ米大統領の担当医師らは4日、症状の回復が続けば早ければ5日にも大統領がウォルター・リード・メディカルセンターから退院できる可能性がことを明らかにした。これは朗報だ。その一方でこのニュースは、ホワイトハウスがトランプ氏の日々の症状について透明性を確保する必要があることを印象付けるものでもある。4日のブリーフィングは、3日の失態と比べると、より率直なものだった。3日には、トランプ氏が酸素吸入を必要とした場面があったかどうかとの記者の質問に対して、担当医師団のショーン・コンリー医師が、明確な回答を避けた。こうした回答拒否の姿勢は、何の役にも立たない。こうした対応についてメディアは当然、自ら答えを見つけ出すよう求められたと受け止めたからだ。報道機関はすぐに、トランプ氏が2日にウォルター・リード・メディカルセンターに搬送される前に呼吸困難に陥り、ホワイトハウスで酸素吸入をしたと報じた。
【社説】トランプ氏の病状、米政府は明確な説明を
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